あってよかった

マツキヨの掃除洗剤には「余計」がない! リピ必至の3選

くらしを快適にしてくれるアイテム探しに余念がない住生活ジャーナリスト・ライターの藤原千秋が、注目のショップで買って使ってよかったお気に入りを紹介するコーナーです (店頭では予告なく販売終了となることもあります)
マツキヨオリジナルブランドの掃除用洗剤3選

マツキヨとココカラファインが経営統合しているのに気が付いたのは、白状すると実は割と最近のことである。そしてそのプライベートブランド商品がなかなかすごいこと(品数も人気も)になっていることも、遅まきながら知った。

しかしながら我が家に積まれている(主に家人が買ってくる)ゴミ袋はここ数年ずっと、ここのPB商品だったのである。家人曰く、価格と枚数と質のバランスが絶妙なんだそうで、メイク用品に詳しいJDだのJKだのの娘たちも結構PBのメイクグッズが良いのだと既にご存知であった。えぇぇ……もっと早く教えて……。

慌てて掃除用品など中心にPB40品目ほどをオンラインストア注文。家の近所にマツキヨだけはあるのだけど、小さめの店舗なのであまり品数がない。発注から届くまで3日ほどかかったけど急ぎではなかったので問題なし。梱包が非常に丁寧な点に好感を持った。

そうして一通り試用。そのうちの3点を今回は紹介する。ちなみに後からこれらが家の近所の狭い店舗の棚にも並んでいたのを確認し、一種の答え合わせと受け止めた。

多用途に応用できるアルカリ電解水クリーナー

matsukiyo アルカリ電解水クリーナー 本体 300ml

「アルカリ電解水」とは、電気分解して液性をアルカリ性にした水だ。今どき別に珍しいものではないが、使う人は使うし、使わない人は使ったことがないような道具ではあるだろう。

基本的にアルカリ電解水は無色無臭で、界面活性剤も含まれないので泡も立たない。そのため残留が気になる場所の油脂、皮脂汚れ落としに活用されることが多く、実際強く効果するし、二度拭きも要らないなど慣れてしまうとなかなか手放せない便利なクリーナーとなる。

「matsukiyo アルカリ電解水クリーナー」については、独特なのがその「水」らしさを増す透明のボトルにある。これほど硬質で美しいパッケージはあまり見たことがない。スプレー部分の出来も良く、噴霧は容易。住まいの汚れの酸性・アルカリ性を理解している人には多用途に応用できる、いい相棒になるだろう。

水とはいえ液性は強めのアルカリなので、噴霧したものを目に入れたり吸引しないよう、また手指の荒れなどにも注意する必要はある。「水=安全」などと単純に思い込むのは危険だ。しかしこのパケと中身で437円は、やはり安い。

「水」らしさを増す透明デザインのボトル

安いのに泡切れも良く機能性◎ 防カビタイプのお風呂用洗剤

matsukiyo 防カビタイプ お風呂用洗剤 本体 400ml

PBは安かろう、悪かろうではないことが試用して実感できた「matsukiyo 防カビタイプ お風呂用洗剤」。通常、筆者宅で試用の際、防カビを謳わないお風呂用洗剤を使うと皮脂汚れは落ちるものの、カビ生えペースは早まる。しかしそういうこともなく、日々の使用に当たり、泡ぎれも非常に早いため、機能性の高いNB(ナショナルブランド)商品に慣れた人にも違和感なく使えるだろうと思った。うーん、こういうのを棚に並べてくるのか、と唸る。

香料添加もない。浴室内の汚れが取れれば汚れに付随した異臭も消える。ボトルデザインもシンプルでいて、305円という時点で十分以上に安いのだけど、詰替用は129円なのだ。

この価格帯で特売を狙う必要がなく、近隣の小規模店舗でいつも買い足せる強み。水物は重く劣化するので多量にストックするものではないことを考えると、リピートしやすさがすごい。

パッケージ裏面
香料が入っていない

THE・無難な中性トイレ用洗剤。便器や便座、床にも使える

matsukiyo 除菌・消臭トイレ用洗剤 本体 400ml

お風呂用洗剤と同ラインのすっきりしたボトルデザインの「matsukiyo 除菌・消臭トイレ用洗剤」。筆者は数多のトイレ用洗剤を使ってきて思うのだが、その中でも一二を争う分かりやすい組成にして、過不足なく便器のみならず便座や床にも使えるTHE・無難な中性トイレ用洗剤だ。

これも香料添加なしでもちゃんと掃除をすればトイレ内の臭いは消え、ストレスなし。余計なものが足されていない。本体、詰替ともにお風呂用洗剤と価格は同じ。安い。

パッケージ裏面
こちらも香料は入っていない

この「過不足ない」という点は、他のラインナップにも通じる。マツキヨココカラオンラインストアで「マツキヨオリジナルブランド」を見ると約1,250品目が並ぶ。この商品の中には、筆者のように無自覚的に長々と愛用しているものがある人も既にいるだろう、その場合なぜそれが選ばれているのか。

自覚的に振り返ってみれば、きっとゴミ袋にしろティッシュペーパーなどにしろパッケージデザインのみならず質に「余計」がないからではないだろうか。かといって「質素」なわけでもない絶妙な匙加減についリピートしてしまう魅力があるのではないだろうか。

快適に安全に衛生的に。「暮らし」を維持するため買い継いでいかなければならないもの、がジワリとこれらマツキヨブランドに置き換わっていく。置き換わらせよう……という、静かな、でも確かな意思を感じている。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして20年以上活動。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、10~20代の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。