941のイクメン徒然
第342回
いじめはよくないこと。「こども六法」で社会のルールをわかりやすく教えられる
2020年11月12日 07:00
まいど、どうも! くしいです。
前回の記事で新しいカメラについて紹介しましたが、無事に7歳長女の七五三の参拝と写真撮影をしてきました。亀戸天神に行きましたが、偶然幼稚園のときに仲が良かった子と同じタイミングでお祓いを受けられてとっても盛り上がりました。
さて今回の話。小学校に行き始めると、今まで出会わなかったような子がいろいろといます。すごく暴力的な子、大人のいうことを聞かない子。娘も最初は戸惑っていましたが「いろんな子がいるんだ」というのが実感としてわかってきたようです。
親としてやはり心配なのは、いじめや犯罪に巻き込まれること。「知らない人にはついていっちゃいけないよ」とか「人を叩いちゃいけないよ」とか教えてますが、実際にリアルタイムで対応するのはなかなか難しいもの。
いじめは犯罪、子供とはいえ法律に違反するのはよくないことだよ、ということをどう教えていこうか考えていたときに奥さんが見つけたのがこの本。「こども六法」(弘文堂刊、山崎 聡一郎 著、伊藤ハムスター イラスト)です。発売されたときにいろいろなメディアで取り上げられたのでご存知のかたも多いかもしれません。
本の内容はこのようになっています。
いじめや虐待は犯罪です。
人を殴ったり蹴ったり、お金や持ち物を奪ったり、SNSにひどい悪口を書き込んだりすれば、大人であれば警察に捕まって罰を受けます。それは法律という社会のルールによって決められていることです。
けれど、子どもは法律を知りません。
誰か大人が気づいて助けてくれるまで、たった一人で犯罪被害に苦しんでいます。
もし法律という強い味方がいることを知っていたら、もっと多くの子どもが勇気を出して助けを求めることができ、救われるかもしれません。そのためには、子ども、友だち、保護者、先生、誰でも読めて、法律とはどんなものかを知ることができる本が必要、そう考えて作ったのが本書です。
小学生でも読めるように漢字にはすべてルビをふり、法律のむずかしい用語もできるだけわかりやすくして、イラスト付きで解説しています。
書籍化はクラウドファンディングで行なわれ、いまどきっぽさもありますが中身はかなりしっかりとしています。目次はこんなかんじで堅そうですが中身は噛み砕いて書かれていて小学1年生もスラスラと読んでいました。
・第1章 刑法
・第2章 刑事訴訟法
・第3章 少年法
・第4章 民法
・第5章 民事訴訟法
・第6章 日本国憲法
・第7章 いじめ防止対策推進法
娘に「友達でも叩いちゃいけないし、法律は守らないといけないよ。まずはどういったものか知ってみようね」と手渡してみたところ
・お金をコピーしちゃいけない
・赤ちゃんも弁償しないといけないの?
の2つが特に「へーそうなんだ」と感じたそうです。
いじめについても、まずは叩かれたりしたら言葉でいやだと伝えて、先生や大人に頼るようにしてねと伝えつつ一緒に考えていけたらと思っています。一方だけの話を聞いても解決しにくい問題なので大人にとっても対応が難しいところですが……。
そうそう、本書の最後には「いじめに悩んでいるきみに」というコーナーがあり、どのように大人を頼ればいいか、自分ができることは何か、具体的にアドバイスが書かれてあって、とても役に立つのではないかと思います。実際に渦中にいると周りが見えなくなるかもしれませんが、できることを教えてくれるのは助けになるのではないでしょうか。
子供向けに何かを説明するということは実はとても大変です。そういった観点でも、わかりやすく法律について解説されている本書は大人が読んでも大変おもしろく、気付きが得られる内容となっているのでとてもおすすめです。