コラム
バーベキューで失敗しない、米Weberのスマートグリルで焼いた肉が絶品
2022年4月18日 10:05
アメリカのバーベキューグリルメーカー・Weber(ウェーバー)が2021年3月に発売したスマート電気グリル「Weber Pulse 1000」。スマートフォンと連携し、食材の内部温度やひっくり返すタイミングをスマホに通知してくれるため、大きな塊肉も失敗なく焼けるというのが特徴だ。
東京都・南青山にはフラッグシップショップ「Weber STORE AOYAMA」があり、同社製品のフルラインナップが展開されている。併設されている「Weber GRILL ACADEMY」では、実際にWeberのバーベキューグリルを使った調理の体験ができる(完全予約制)。
今回はWeber GRILL ACADEMYで、Weber Pulse 1000を使用したバーベキュー料理を体験してきた。想像以上の味と使い勝手のよさに驚いたので、その様子をレポートしたい。
電気で焼いたとは思えない香ばしさに感動
Weberの歴史は炭火焼き用のグリルからスタートし、現在は炭、ガス、電気の3つの熱源に対応するグリルを展開。本場アメリカではアップライトタイプの大型ガスグリルが主流だが、住宅環境の異なるアジア向けに電気グリルを開発したという。
今回体験したWeber Pulse 1000は独自のデジタル温度調節機能と、食材の内部温度を確認できるプローブ(温度計)を搭載。食材の温度はスマホアプリで、庫内温度はアプリとグリルのディスプレイに表示される。
アプリではレシピと設定温度などを確認できるほか、庫内や食材の温度と連動してひっくり返すタイミングなどが通知される。この機能によって、大きな塊肉も生焼けや焼きすぎを防いでおいしく焼けるだけでなく、バーベキューで調理担当者がグリルに付きっきりになる必要がないというメリットも。
実際に、体験会が始まる前から大きな肉を焼いていたようだが、シェフはグリルから離れたところで作業しており、メディアに中を見せる以外はフタを閉めたまま放置していた。
Weber製品全般の特徴として、調理はフタを閉めて行なう。これにより、内部で熱が循環し短時間で調理できるほか、直接熱い部分に触れにくいため子供がいる家庭でも安心して使えるのだという。
今回体験したメニューは以下の5つ。
・グリルラタトゥーユ
・グリルベイクドポテト
・メキシカンバーガー
・BBQプライムリブ
・バナナスモアズ
調理をしながら感じたのは、料理の手離れがいいこと。もちろんシェフのサポートあってのことだが、グリルに入れてしまえば付きっきりになる必要がないので、どんどん次の料理に取り掛かれる。
そしてメキシカンバーガーを食べてみて、パティの香ばしさに驚いた。Weber Pulse 1000は家庭用の100V電源で使用でき、消費電力は1,300W。言わばホットプレートやオーブンレンジと変わらないのに、それらでは味わえないようなこんがり具合と、本格的な風味がした。
BBQプライムリブは、前述した放置気味で焼かれていたもの。シェフによると3時間ほどじっくり焼いていたそうだが、中までしっかり火が通っていながらも柔らかくジューシーでとてもおいしかった。
試食後は手入れのレクチャーも受けた。使用した後はまず高温でから焼きをし、網にこびりついた食材を炭化させる。それからブラシで網をこするだけで普段の手入れは完了。網を取り外して洗う必要はないのだという。
もちろん、しっかり手入れしたい場合は網を洗うことも可能。フタや周辺の油ハネが気になる場合は、ぬるま湯で濡らしたふきんで拭き取るといいそうだ。バーベキューと言えば後片付けが面倒なイメージがあるが、普段は洗わなくてもいいという気軽さがあれば、チャレンジしやすくなるかもしれない。
体験を通じて、調理担当者がグリルを見張らなければいけない、肉が生焼け、片付けが面倒といったバーベキューの不満を払拭した、新しい製品だと感じた。Weber Pulse 1000の価格は64,990円。調理をする人もしない人もみんなで楽しめるので、これからのアウトドアシーズンにあるとうれしい1台だろう。