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CEATEC JAPAN2013
シャープ、「ともだち家電」をデモンストレーション
~ヘルシオが旬の素材や調理法を提案
(2013/9/30 18:07)
映像・情報・通信機器の総合展示会「CEATEC JAPAN(シーテックジャパン) 2013」が、千葉県千葉市の幕張メッセで開幕する。開催日程は10月1日~10月5日の5日間。一般公開日は10月2日~4日で、入場料は1,000円だが、事前登録を行なうことで無料となる。最終日の土曜日は無料。
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「ともだち家電」をテーマとした家電の連携提案
シャープは、2013年10月1日から、千葉県千葉市の幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2013」の同社ブース展示内容を、報道関係者に事前公開した。
「SHARP.Life is our Focus~Technology to Customers~」をテーマに、人工知能「ココロエンジン」を搭載した家電商品群、ロボティクス技術搭載商品、スマートフォンやタブレットによるIGZO Worldなどの展示が目玉となっており、とくにスマートホーム関連では、「ともだち家電」をテーマに家電の連携提案を行なう。
スマート・スイートホームゾーンでは、太陽光発電システムや蓄電池、HEMSなどのスマートハウスに加えて、ロボット家電COCOROBOをはじめとするココロエンジンを搭載した商品が連携し、人と家電の新たな関係を展示する。
シャープでは、新規事業領域への取り組みのひとつとして、「スマートホーム/モビリティ/オフィス」に取り組んでおり、スマート・スイートホームゾーンでは、その成果を披露するものとなる。
シャープ 代表取締役副社長執行役員の水嶋繁光氏は、「シャープは、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)ではなく、HMS(ホームマネジメントシステム)を追求する。これは、エネルギー管理に加えて、見守り、便利快適、見守り・コミュニケーション、健康、エンターテイメントといった要素を加えるものであり、機器同士が連携したり、クラウドとの連携によって人の生活をより便利に、快適にするスマートホームを実現する。家電は、一方的に人に使われる道具ではなく、人をアシストし、頼れる存在になる。キーワードは、『人と家電がフレンドリーな関係へ』、『家電が人にココロつくす』である。家電が家族に寄り添い、家族と暮らす存在になることを目指すことで、『ともだち家電』に変革させる」と説明した。
COCOROBOが家族につぶやく「ココロボ~ド」アプリ
同社では9月30日に、人と家電をつなぐコミュニケーションサービスとしてスマートフォンアプリの「ココロボ~ド」を発表。シャープブースでは、同アプリを展示する。ココロボ~ドでは、スマートフォンやAQUOSを通じて、テキスト、音声、画像などを共有したり、COCOROBOが擬人化して家族につぶやいたり、スマートフォンでCOCOROBOや家電をコントロールするといったことが可能になる。「ココロボ~ドは、対応する家電製品を順次拡大していくことになる」という。
また、SHARP Challengeゾーンでは、シャープが新規事業として掲げている6つの領域のうち、「ロボティクス」、「ヘルスケア・医療」を展示。ロボティクス領域では、最先端の液晶工場で培った技術を生かし、自動で床掃除を行う業務用・店頭用ウェット清掃ロボットや業務用ドライ清掃ロボット、メガソーラー清掃ロボットなどを実演する。
医療分野では、ヘルスケアサポートチェアを参考展示。同チェアは、バイタルセンサーを搭載しており、座るだけで、体温、脈拍、体重、血圧などを自動的に計測するもの。将来の遠隔医療への活用も期待している」と述べた。
そのほか、昨年10月に発売したたんぱく質分析装置や、9月に発表した微生物センサーも展示する。
「IGZO」や「AQUOS」などのテレビ、液晶ディスプレイも展示
IGZO Worldゾーンでは、IGZO液晶ディスプレイを採用したスマートフォンやタブレットなどの製品群に加えて、ノートPCや液晶ディスプレスにも広がるIGZO技術を訴求。IGZOの新たな用途提案となるクアルコムとの共同開発である次世代MEMSディスプレイの展示も行う。
IGZO技術は、電子移動度の高さや、高いOFF性能により電荷が漏れないこと、生産性の高さなどを特徴に持ち、高精細化やタッチパネルの高性能化、超低消費電力などに効果を発揮している。
CEATECでは、新たに超狭額縁によるフレームレスディスプレイを展示。46v型フレームレスIGZOコンセプトモデルと、8.8v型+4.9v型フレームレスIGZOコンセプトモデルを参考展示するという。
「機能、性能だけでなく、製品のデザインを革新するという点で意味があるもの」と位置づけた。
また、ノートPC向けの4K2K IGZOも展示する。
一方、液晶テレビ「AQUOS」では、「4Kワールドの広がりを見せる」(シャープ・水嶋副社長)とし、今年6月に発売したAQUOS UD1シリーズのほか、4K2K解像度チャートによる輝度信号解像度評価によって4K相当の表示性能を実現する最高画質フルHDテレビ「AQUOS クアトロン プロ」を参考展示。4原色画素構成と超解像分割駆動技術により、水平解像度2倍、垂直解像度2倍の高画質を実現できるという。
「AQUOSの展示に力を注いだのは、今後もテレビは発展していくということを示すという意味もある」とした。
また、ミラーディスプレイを参考展示。「テレビを見ていない時は黒い板となってしまうのがいまのテレビ。ON時には高輝度ディスプレイ、OFF時には鏡として利用できる。従来のハーフミラー方式では、映像の明るさの50%が犠牲となるが、今回の技術は約100%の光利用効率となり、映像の明るさを犠牲にしないミラーディスプレイとして、リビングや店舗などに展開したい」とした。
そのほか同社では、9月30日に発表したWindows 8.1搭載の10.1型タブレットコンピュータ「Mebius Pad」も参考展示する。