三洋、島根県雲南市の全小中学校に太陽光発電システムを納入
校舎の屋根に設置された太陽光発電システム |
三洋電機は、島根県雲南市の小中学校全28校に三洋の太陽光発電システム「HIT太陽電池」を納入した。
HIT太陽電池は、結晶シリコン基板とアモルファスシリコン薄膜を積層した混合型の太陽電池セル。同社では、世界最高水準の変換効率を誇るとしている。
各校の校舎や体育館の屋根に設置されたHIT太陽電池は、一般的な住宅に設置する太陽電池の約7軒分にあたり、学校内で使用する照明やエアコンなどの電力の一部として使用される。発電された電力量は校舎内のモニターに表示され、どのくらい発電しているのか確認できるという。
発電規模は全校を合わせて約700kW。年間発電量は約64万kWh。推定CO2排出削減量は年間約207トンになるとしている。
本設備は、文部科学省の「安全・安心な学校づくり交付金」制度を活用し建設された。市内の全校に太陽光発電システムを設置することは島根県内では初めてで、全国的にも数少ない取り組みだという。
三洋電機では、太陽光発電システムの高効率化技術を高めてきた実績を踏まえて、今後とも環境エネルギー問題に取り組んでいくとしている。
(小林 樹)
2011年3月11日 13:43
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