ダイキンが夏のエアコンの節電法を解説

~室外機の前には物を置かない

 ダイキン工業は10日、冷房時のエアコンの上手な節電方法を解説するページ「あなたとエアコンに、できること。」を、同社ホームページで公開した。

 同ページではエアコンの節電方法について、室内機、リモコン、室外機の3つのカテゴリに分けて紹介している。

 まず室内機では、“フィルターの掃除は2週間に1度掃除すること”を指摘。フィルターが目づまりすると、吸い込む空気が少なくなり、部屋を冷やす力が少なくなるため、多くの電力が必要になるという。使い古した歯ブラシなどを使い、2週間に1度のペースで定期的に掃除することで、約5%の節電につながるとのこと。

 また、帰宅後にエアコンを運転する際には、窓を開けて熱気を屋外に逃がしてから運転することで、無駄な電力を使わず、素早く効率的に部屋が冷やせるという。

 リモコンについては、風量設定を「自動」にするのが、最も効率が良いと勧めている。微風で運転を開始した場合、部屋が冷えるまでの時間が長くなるため、結果的に余分な電気を使ってしまうという。

 暑いと感じた場合は、“設定温度を下げる前に、風量を強くする”のが良いとのこと。体感温度が下がり、同じ温度でも涼しく感じられるという。風量を強めることで消費電力は増えるものの、設定温度を下げるよりも、増える電力はわずかで済むという。

 また冷房時は、設定温度を1℃を上げるだけで、約10%の節電効果があるという。

 室外機については、直射日光が当たらないよう、日陰に設置するか、1mほど離れた位置に植木や簾といった日除けを設置することを勧めている。室外機は部屋の中の熱を屋外に捨てる際に多くの電力を使用するが、夏場は直射日光や照り返しにより、熱を捨てる効率が低下し、電力を余分に使ってしまうという。

 さらに、室外機の吹き出し口付近に物を置いたり、カバーで覆ったりせずに、スペースを開けて風通しを良くするのが良いとのこと。吹き出し口が塞がれていると、室外機が放熱した熱風を再び吸い込んでしまうことで、冷却効率が著しく低下し、余分な電力を使ってしまうという。室外機カバーを使用している場合は、冷房時はなるべく外すことを勧めている。





(正藤 慶一)

2011年5月11日 00:00