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歴代最高の甘みを実現したパナソニックの高級炊飯器「Wおどり炊き」

 パナソニックは、6月1日より発売する炊飯器「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-SPX107/187」と、スチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ NE-BS1400」のメディア向け説明会を開催した。説明会では、全国の米どころの生産者が登壇、各銘柄の魅力と炊飯器との相性などについて語った。

パナソニックの炊飯器「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-SPX107」
スチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ NE-BS1400」

パナソニックの炊飯器史上、最高の甘みを実現

 「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-SPX107/187」は、想定価格が5.5合炊きの「SR-SPX107」で11万円前後、1升炊きの「SR-SPX187」で115,000円前後という、高級モデル。パナソニックの炊飯器は、釜底と底側面の通電を高速できりかえて熱対流を発生させる「大火力おどり炊き」と、加圧・減圧を繰り返してお米を釜底から対流させる「可変圧力おどり炊き」により、お米一粒一粒に均一に熱を伝える「Wおどり炊き」が特徴。

本体上部の操作パネル
フタを開けたところ
内釜は素材を改良し、断熱性能が約10%向上した「ダイヤモンド竈釜」
釜底と底側面の通電を高速できりかえて熱対流を発生させる「大火力おどり炊き」と、加圧・減圧を繰り返してお米を釜底から対流させる「可変圧力おどり炊き」により、米をおどらせる

 今年発売の新モデルでは、ごはんの甘みを更に引き出す「加圧追い炊き」機能を搭載。炊飯工程後半の追い炊き時にも加圧して釜内を高温化することで、米の芯まで熱を伝え、米のα化を促進、従来より甘みが約10%、もちもち感(ねばり)が約9%向上、パナソニックの炊飯器史上、最高の甘みを実現しているという。

炊飯工程後半の追い炊き時にも加圧して釜内を高温化することで、米の芯まで熱を伝える「加圧追い炊き」機能を搭載
歴代最高の甘みを実現した

生産者の想いも知りたいから、産地まで足を運ぶ

 同機種ではお米の種類に応じて、炊飯工程を最適化する「銘柄炊き分け」機能も搭載。全国50の銘柄に対応している。会場にはその中から北海道「ゆめぴりか」、岩手県「金色の風」、秋田県「あきたこまち」、新潟県「新之助」の4銘柄の生産者が登壇。各銘柄の魅力について語った。

 ゆめぴりか(北海道)は「つやがあって、ねばりがあって、やわらかい。甘みのあるおいしいお米」、金色の風(岩手県)は「ふわりとした食感と豊かな甘みで、口のなかに金色の風が吹くよう」、あきたこまち(秋田県)は「デビューから33年経ち、日本各地、海外でも愛されている。今、史上最高の極上あきたこまちというのを展開している」、新之助(新潟県)は「粒が大きくて、お米がぴかぴかと光る。粘りのある甘みはコシヒカリとはまた違うおいしさ」と、アピールした。

全国50の銘柄に対応した「銘柄炊き分け」機能を搭載する
左から北海道「ゆめぴりか」、岩手県「金色の風」、秋田県「あきたこまち」、新潟県「新之助」の4銘柄の生産者の方
パナソニック 炊飯器技術部 ライスレディ 加古さおりさん

 パナソニックではこれらの銘柄炊き分けに対応するため、産地まで行くこともあるという。

 「おいしいごはんというのは、お米の味はもちろんですが、おいしく炊くための“技”も必要。パナソニックでは1つの炊飯器を開発するためにおよそ3トンもの米を炊いて、おいしさを追求しています。最近の品種は個性が豊かで、そのお米にあった炊き方をすることで、より一層お米のおいしさを引き出すことができます。ただ、私達炊き手の想いだけでなく、作り手の方の想いも聞いて、双方が納得できるようなごはんを炊き上げたいので、産地まで行き、どういった味のごはんを理想としているかをヒアリングすることもあります」(パナソニック 炊飯器技術部 ライスレディ 加古さおりさん)。

 金色の風をアピールした岩手県農業研究センター 所長 鈴木茂氏は「金色の風は、作るのも炊くのも難しい。Wおどり炊きで炊いた金色の風を見て、驚きました。あれほどふっくらと炊き上げる釜はみたことない。釜の中に金色の風が吹いていました」と話した。

岩手県の「金色の風」

ボウルひとつで調理ができるスチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ」

 スチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ NE-BS1400」は、レンジ、スチーム、ヒーターと3つの熱源を搭載し、1台で「焼く」「煮る」「蒸す」「揚げる」の調理ができるオーブンレンジ。店頭予想価格は17万円前後(税抜)。

 新モデルでは、センサーの受光面積を従来比1.5倍とし、食品の温度判定時間がさらに短縮された。例えば、従来は、ボウルに入れたスープなどを加熱する際、吹きこぼれてしまうことがあったが、素早い温度判定によりふきこぼれを抑制。材料をボウルに入れて、庫内で加熱するだけで、簡単にカレーやシチュー、パスタなどが調理できるようになった。

スチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ NE-BS1400」の扉を開いたところ
操作部はカラーのタッチパネル液晶を採用
高精細の64眼スピードセンサーを新たに搭載した
従来(左)はふきこぼれていたが、センサーの精度が上がったことでふきこぼれがなくなった(右)

 会場では料理研究家 山本千織さんによる調理の実演が行なわれたほか、ビストロで調理した食材を入れたお弁当が振る舞われた。山本さんは、「チオベン」というお弁当・ケータリングサービスを運営しており、毎日調理しているが、これまではガスオーブンを使っていたという。

料理研究家 山本千織さんによる調理の実演が行なわれた
ビストロで調理した山本千織さんによるお弁当「チオベン」。ぶりのココナッツ煮、鶏むね肉のハーブ焼き、たけのことほたてのタイ風焼き蒸し、えびとまいたけのライスクリームコロッケ、ゆで卵が入っている

 「ガスオーブンを使っていた時は、いつも火加減を気にして、食材をひっくり返したり、位置を変えたり、加熱中も頭から離れることはなかった。ビストロは、焼き加減も温度も全てお任せ、最適な仕上がりになるので、本当に楽になった」と話す。

 中でも一番、感動したのは「温泉卵が簡単に作れること」だという。「温泉卵は作るのが本当に面倒だったけど、ビストロならお任せで一度にたくさんの温泉卵を作ることもできる。スタッフが、自宅用に作って持ち帰るくらい、重宝している」と話す。