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噴火、地震、洪水……いざという時に役立つ防災アイテム5選

 箱根山が噴火しそうだと騒がれていると思ったら、鹿児島県・口永良部島での噴火が始まった。さらに小笠原諸島西方沖を震源とするマグニチュード8を超える地震が、関東地方を震撼させた。夏が来れば日本列島は、多くの台風が通っていく。各地で水害に見舞われる。専門家ですら予測不可能な災害が、いつどこで起こるか分からないのが、日本列島なのだ。

小笠原諸島西方沖を震源とした地震が発生した日に、日本でどれだけの地震が発生していたかのリスト。「2015年05月26日の震源リスト」(気象庁ホームページより)
火山噴火予知連絡会で、現在「活火山」に選定されている山の数は110火山。そのうち「火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山」に選定されているのが47火山
宇宙から見た2014年の台風18号の様子(写真:NASA)。昨年の日本列島は、台風の影響を含め、大雨/大雪と暴風により5度の大きな災害に見舞われた(計23日間)

 防災意識が高まっている今だからこそ、防災グッズの再点検をしておこう。ここでは、過去にレビューしたアイテムの中から、被災時に強力にサポートしてくれるアイテムを厳選して紹介していく。

防災アイテム 01 防災グッズを機能的に収納できるウエストバッグ

 まずは、様々な防災アイテムを収納しておけて、イザというときにサッと持ち出すのに最適な「防災ウェストバッグ」。

 複数のポーチで構成されたウエストバッグで、こまごまとした常備グッズから500mlの水までを機能的にまとめられる。持ち出し時は、グッズを全て腰にしっかり巻きつけられるので両手が自由に使え、グッズも取り出しやすい。それでいて、日常風景に溶け込みやすいデザイン性も兼ね備える。

実際にどれだけの収納力がある?
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22個の防災グッズを機能的に収納できるウエストバッグ

防災アイテム 02 発電できてスマホの充電もできるポータブルラジオ

 被災して、外部からの情報が遮断、灯りもなく、スマートフォンのバッテリーもゼロ。そんな時に持っていれば心強いのが、ソニーの防災ラジオだ。

 手回しすれば充電できるハンドルや、ソーラーパネルで充電が可能。さらにスマートフォンのバッテリーを補給し、内蔵LEDライトの点灯も可能。もちろんFM/AMラジオも聴けるという、一台で何役もこなす防災ラジオなのだ。

実際に手で回してどれだけスマホを充電できる?
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ソーラーと手回しで充電できる、LEDライト付き防災用ラジオ

防災アイテム 03 焚き火しながらスマホを充電できるキャンプストーブ

 調理をするにも、暖をとるにも火が必要になる。そんな時に便利なのがアウトドア用のストーブ。数あるストーブの中で、防災アイテムとしても人気なのが「BioLiteキャンプストーブ」だ。

 人気の理由は、燃焼効率が良い構造であること。さらに火を燃やしながら発電が可能なこと。スマートフォンを含むデジタル製品を充電できるのだ。

スマホをどれだけ充電できるか?
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焚き火をするとスマホが充電できる不思議なストーブ

防災アイテム 04 平べったく折り畳んで収納しておけるヘルメット

 自然災害が起こった時に、真っ先に守るべきなのは“頭部”。東日本大震災以降は、ヘルメットを常備する企業も一気に増えた。とはいえ、けっこうかさ張るヘルメットを、自宅に置いておくのはスペース的にキツい。

 「折りたたみヘルメット ブルーム」は、平べったく折り畳んで収納できるヘルメット。家族の人数分を揃えても、一般的な防災用ヘルメットよりもかさ張らないのが特徴だ。

実際に組み立ては、どれだけ簡単なのか? 本当にかさ張らない?
その結果は>>>
ストラップを引くだけで組み立てられる防災用ヘルメット

防災アイテム 05 火がなくてもレトルト食品を温められるキット

 被災時に、雨などで火が使えないなどの状況は、多々考えられる。だが冷たい食事ばかり取っていると、気が滅入ってしまう。そんな時に、温かいご飯が食べられると、気力が湧いてくるものだ。

 「防災対策 食品加熱キット」は、加熱袋や発熱剤が入ったキット。加熱袋に発熱剤と、持参したレトルト食品を袋に入れ、少量の水を垂らす。すると発熱し始め、20分ほどで袋の中に入れた食品が温められていく。水さえあれば、どんな状況でも、温かい食事がとれるのだ。

実際にどれだけ温めることができるのか?
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災害時でも温かい食事が食べられる加熱キット

河原塚 英信