やじうまミニレビュー

タカラトミー「生キャラメルポット」

~電子レンジで生キャラメルができる
by すずまり


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


電子レンジであの生キャラメルが作れる!?

電子レンジで手軽に生キャラメルが作れるという画期的な「レンジで作れる! 生キャラメルポット」

 今、ちまたでは生キャラメルが人気である。しかしなかなかいいお値段である。そこへ登場してきたのが電子レンジで生キャラメルができるというタカラトミーの「レンジで作れる! 生キャラメルポット」だ。所要時間はなんと約10分程度だという。自宅で食べたいときに作れればかなりの節約につながることはいうまでもない。しかも、もし美味しくできたら……という妄想を抱きつつ、生キャラメル作りに挑戦してみた次第である。


メーカータカラトミー
製品名生キャラメルポット
希望小売価格3,129円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,142円

 「生キャラメルポット」は、本体、フタ(大・小)、ヘラ、トレイで構成されている。まず丸い穴の空いたフタ(大)にL字型のヘラを取り付け、フタ(大)の上にフタ(小)をのせたら材料の入った赤いポット本体にかぶせ、小さな土鍋のようになったポットを電子レンジで加熱するのである。いずれも耐熱性で、本体は220℃、フタは140℃、ヘラは180℃、トレイは150℃、いずれも最低温度は-20℃まで耐えられるという。

 生キャラメル作りに必要なのは、生キャラメルの材料として牛乳50cc、ホイップされていない生クリーム50cc、ザラメ20g、計量カップ、計り、シリコンベラ、ナイフ、クッキングシート、500~600Wの電子レンジだ。

パッケージの中身フタを合体させ、ヘラを取り付けるこれで準備完了
ポットを上から見た様子トレイは生キャラメルを固める際に使用する

 実際に生キャラメルを作るには、お持ちの電子レンジを500Wまたは600Wにセットし、2分、3分、1分の順で加熱する。その間、都度電子レンジから取り出し、フタ(小)についているつまみをつかって、フタ全体を10回ほど優しく回転させる。するとフタに取り付けたヘラが回り、材料が攪拌されるというわけ。

 加熱が進むにつれて材料の水分が飛び、煮詰められた状態になってくる。3回目の加熱が終了した時点で、かなり粘度が増しているので、あとは30秒ずつ様子をみながら、ふつふつと凹みが確認できる程度まで加熱と攪拌を繰り返す。適当な状態は取扱説明書に写真で紹介されているので安心して欲しい。

生キャラメルの材料は牛乳と生クリームと砂糖。実は至ってシンプル材料をポットに入れてフタをする電子レンジで慎重に加熱を繰り返す。目を離さないようにしたい
ほぼ完成に近い、かなり煮詰まった状態。この辺りからの調整が一番気を遣う加熱が完了したら、ゴムべらやスプーンでよく練り混ぜ、滑らかに整えるクッキングシートを敷いたトレイに流し込む

 加熱が完了したらヤケドに気をつけながらフタを取り外し、スプーンなどでクリーミーになるまでよく混ぜる。最後にあらかじめクッキングシートを載せたトレイの中に流し込み、粗熱が取れたらクッキングシートごと冷凍庫で冷やし固める。1時間程度で固まるので、ナイフで適当な大きさにカットすれば手作り生キャラメルの完成である。

 なお、加熱の際の電子レンジに自動調理機能は使わないこと。また、オーブンにも対応していないので注意していただきたい。

お好みでトッピングしてもよい冷凍庫で1時間冷やし固めたら、適当なサイズにカットして完成

電子レンジの特性を把握しよう

 生キャラメル作りに挑戦する上で覚えておきたいことがある。それは、ご利用になる電子レンジによって仕上がりが変わって来るということ。これまでも「電子レンジで○○が作れる」という製品を試したことがあるが、電子レンジの特性が影響し、満足のいく仕上がりになるまでにある程度の試行錯誤が必要だった。今回も例外ではない。使用する電子レンジでどうなるかという経験を積み重ねて完成品に仕上げていく覚悟が必要だ。

 今回の製品は500Wまたは600Wの電子レンジが対象となるが、どちらか選べる場合600Wで試して強すぎるようなら500Wに切り替えるといいようだ。材料の様子を見ながら加熱時間を調整できるようになったらしめたものである。

いろんなタイプの生キャラメルができた!

 レシピに紹介されているのは動物性生クリームと牛乳という組み合わせだが、せっかく手作りできるわけなので「植物性生クリーム+牛乳」「植物性生クリーム+低脂肪乳」「豆乳+乳製品を使わない生クリーム」という組み合わせでも試してみた。その結果、加熱時間さえうまくコントロールすればそれぞれでユニークな生キャラメルが作れると分かった。

やや焦がし気味にしてみたキャラメル。煮詰めるほど固まり易くなるトレイにクッキングペーパーを敷くのもいいが、シリコン製のカップを購入しておくと、ちょっと変わった形も楽しめる材料を変えていろいろ作ってみた。右下の包み紙上の生キャラメルは某有名牧場のもの

 一番確実なのは「動物性生クリーム+牛乳」の組み合わせだ。ちょっときつね色に色づく程度まで加熱すれば固まり具合もよい。白い生キャラメルは美しいが、仕上がりがゆるめになることが多く、外気で少々温まると溶けてやわらかくなってしまうので注意しよう。

 一方、目が離せないのは低脂肪乳を使う場合や、「豆乳+乳製品を使わない生クリーム」の組み合わせ。通常の手順では初回の加熱で吹きこぼれてしまうので、様子をみながら時間を細かく区切って地道に加熱する必要がある。最初は失敗するかもしれないが、できあがったときの感動はひとしおだ。一般的に売られている生キャラメルと比べれば固さや舌触りの点で異なる部分はあるが、自分で作る生キャラメルの味はまた格別である。

ムラはあるが、市販品に負けないおいしさ!左の白いタイプはスジャータホイップに低脂肪乳を使用。右側は通常の生クリームに低脂肪乳を使用した生クリームと牛乳で作ったこちらはやや柔らかめ。食べる相手に応じて調整するのも手だ
レンジによってはレシピ通りに作ってもこのように吹きこぼれてしまうことがあるため、加熱中は目を離さないほうがよい豆乳は非常にふきこぼれやすいので要注意だ

 たとえ生キャラメルとしては失敗しても、立派な食材になる点も忘れてはならない。ほどよく煮詰まった時点でちょっと舐めてみると懐かしい味がすることが分かる。そう。あの味は練乳だ。実はミルクキャラメルの原料は「練乳」なのである。そこで、あえてゆるめに仕上げ、キャラメルクリームとして味わうという手もあるのだ。吹きこぼれや焦がしすぎ以外は失敗になりにくい点もこの製品のメリットかもしれない。

 もちろん安全に配慮しなければならないので、過度に量を増やすといったムチャはしないほうがよい。加熱中は電子レンジの庫内から目を離さず、吹きこぼれそうになったらすぐ停止させるなどの配慮を忘れずに、オリジナルの生キャラメル作りを楽しんでみようではないか。





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2009年 8月 21日   00:00