やじうまミニレビュー

イシガキ産業「魔法の焼きいも鍋・大」

~電子レンジ×セラミックボールで「石焼き風焼きいも」が簡単に作れる鍋

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
イシガキ産業「魔法の焼きいも鍋・大」さつまいも風のデザインを採用している

 冬になると、田舎に住んでいる頃はよく買っていた「いーしーやーきーいーもー。おいもー」という、トラックで営業する石焼きいも屋さんを思い出す。絶妙なほくほく感と独特の香ばしさがたまらない石焼きいもは、家では作ることができない「プロから買う焼きいも」という認識だった。

 家でも作れたらいいのにな、と思っていたら「石焼き風の焼きいも」を自宅の電子レンジで簡単に作れる鍋「魔法の焼きいも鍋(以下、焼きいも鍋)」を発見した。

メーカーイシガキ産業
製品名魔法の焼きいも鍋・大
希望小売価格2,480円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,365円

 本物のさつまいものような色と形をした鍋で、セラミックボールが付属する。今回は、一度に2本のさつまいもを同時調理できる大サイズを購入した。本体は270×190×115mm(幅×奥行き×高さ)で、しっかりした造りの耐熱性のある陶器となっている。

 対応するのは「家庭用の電子レンジ」のみで、高出力な業務用電子レンジでは使用不可となる。さらに、ガスやIHなどの上では使用できないことにも注意だ。

本体側面。さつまいもが2本入るサイズ大を購入した
フタを開けたところ。中央に仕切りが設けられている
大きめのさつまいもを2本を入れたところ

 早速作ってみよう。用意するのは大きめなさつまいも2本。まずは、付属のセラミックボールを鍋の底へ敷き詰める。このセラミックボールが電子レンジのマイクロ波で発熱し、鍋とのダブル遠赤外線効果で、さつまいもの芯までふっくらと焼き上げるのだという。

 次に水洗いして水気を拭き取ったさつまいもをセラミックボールの上に乗せ、さらに残りのセラミックボールで、すき間を作らないよう丁寧に埋めていく。きれいに埋めたらふたをして、電子レンジ(500W)で5分加熱する。その後、ミトンなどを使用し、鍋の熱さに気を付けながら取り出し、さつまいもの上下をひっくり返す。このときにセラミックボールが乱れるので、さつまいもと鍋との間にできたすき間を埋め直すことが、上手に焼き上げるポイントとなる。

セラミックボールが600g付属する。レンジのマイクロ波でこのセラミックボールが発熱するという
さつまいもの周りを埋めるようにセラミックボールを敷き詰める
すき間なく埋めることがポイント

 さらに5分加熱したあと、電子レンジ内で10~15分ほどそのまま蒸らすと完成だ。できあがったさつまいもは、美しい黄金色をしており、ふっくらして甘い。味も食感も確かに石焼きいも風だ。なお、大きめな芋の場合は、蒸し時間を長くすると良い。大きさに応じて調整してほしい。

ふたをしてレンジで5分加熱
取り出してさつまいもの上下をひっくり返す
さらに5分加熱しレンジ内で10分ほど蒸らして完成
黄金色の石焼きいもが完成
甘くてほくほくしている

 使い終わったあとは、焼きいも鍋とセラミックボールが冷めてから、スポンジに中性洗剤を付けて洗う。焦げ付きがある場合は、本体が冷めてからぬるま湯に浸したあと、スポンジで擦り落とすようにすること。洗浄後はカビを防止するために、しっかり乾燥させてからしまおう。

 本体付属のレシピには、石焼き風焼きいものほかに、焼きなす、焼きとうもろこし、じゃがバターなども紹介されていた。秋から冬にかけておいしい石焼き風焼き芋だけでなく、季節に応じて使いこなせるのではないだろうか。今回紹介した大サイズのほかにも、1本用の小サイズもあるので、用途に応じてチェックしてみていただきたい。

池田 園子