健栄製薬｢手ピカジェル プチ｣

健栄製薬｢手ピカジェル プチ｣

　年末から年始にかけて、買出しや初詣など、混雑した場所へ出かける機会が増える。風邪やインフルエンザウイルスをもらってこないよう、気をつけたいところだ。

　そこで購入したのが、健栄製薬｢手ピカジェル プチ｣。手ピカジェル プチは、使いきりタイプの手指消毒用のアルコールジェルで、外出先で手軽に手の除菌や消毒ができるというものだ。

　｢手ピカジェル｣は、エタノールを主成分として手指の洗浄と消毒に効果があるジェルで、医薬部外品に指定されている。発売元は、消毒用のエタノールを販売している健栄製薬。手ピカジェルシリーズとして、ボトルタイプやマスクの除菌用スプレーも発売している。

　今回使用した｢手ピカジェル プチ｣は、個別包装された使いきりタイプで、本体はSDカードをひと回り大きくしたカード型。サイズは約35×44×1mm(幅×奥行き×高さ)。6包タイプと20包タイプが発売されており、いずれも1個当たりのジェル容量は1.2ml。今回は20包タイプを購入した。

｢手ピカジェル プチ 20包｣製品パッケージ

パッケージ側面

20包タイプだが、10包ずつ仕切られて包装されている

カード型で、SDカードよりもひと回り大きい

横から見ると厚さ1mm程度

　手ピカジェルプチの本体中央には切れ目が入っており、使う際は、指で両端に力をかけて折る。すると、真ん中からジェルが滴り落ちる。ジェルは透明で、粘性がある。これを手に塗り込むと、ツーンとしたアルコール臭を放ち、手はひんやりと冷える感覚がある。数秒で、臭いは気にならなくなり、ジェルも乾いて手はサラサラになった。ジェルには肌にやさしいという｢ヒアルロン酸Na｣も含まれている。

パキッとまん中で折る

ジェルを滴らす

手指に塗りこむ

　使ってみて良かったのは、水もタオルも使わずに、手指の消毒ができること。手指に塗布したあと数秒放っておけば勝手に乾く。ティッシュやタオルで拭き取る必要がないため、出先で手軽に使える。

　もう1つ良かったのは、持ち運びに便利なこと。本体は薄型でコンパクトなので、財布やポケットに入れておけば、いざという時にサッと取り出せる。

　例えば、飲食店やマンガ喫茶で重宝した。また、公共の交通機関を使って移動する際、電車のつり革につかまったあとや、金銭に触れたあとに手を消毒する際にもピッタリだった。

　またこれからのシーズン、初詣で混み合う神社では、どうしてもほかの参拝客との接触が増える。気になる場合は、使用後に手指を消毒したい。

小銭入れに入れて持ち歩いている

さまざまな人が使うマンガ喫茶のキーボードやマウス。おしぼりの出ない店では、自分で手指を消毒する

初詣のような混雑する時には、手や口を清めるための柄杓や、鈴を鳴らすための鈴緒は、多くの参拝客が触れる

使い捨てのパッケージはプラスチックゴミへ

　残念なのは、使い捨てのパッケージがゴミとして残ること。プラスチックゴミなので、自治体によってはきちんと分別して捨てなければならない。パッケージは頑丈で、持ち運んでいる間にうっかり折れてジェルが漏れてしまうことはなかったが、もう少し簡易なパッケージでゴミ捨てが楽になると嬉しい。

　これからの季節、体調を崩さないためにも、皆さんも、普段の手洗いに加えて、外出先でもこまめに手指を消毒することをおすすめしたい。

【お詫びと訂正】 初出時、ノロウイルス対策にも手ピカジェルが有効であるという誤解を招く表現がありました。健栄製薬の情報ページでは、「最近の研究では、80vol％エタノール（消毒用エタノール）でもノロウイルスの代替ウイルスのカリシウイルスやマウスノロウイルス）に対して、ある程度の消毒効果があることが示されています。一概に有効・無効を判定することはできませんが、消毒用エタノールもある程度の消毒効果はあると考えられます。」と記載されていますが、国立感染症研究所感染症情報センターの発表では、アルコール除菌が万全であるとは明記されておりません。ここにお詫びして訂正いたします。御指摘を頂きました読者の皆様には深く感謝申し上げます。