家電製品ミニレビュー
スチームの量で選ぶなら、やっぱりティファールのアイロン!!
2017年9月26日 07:00
家事と言えば洗濯物を干すことと、衣服のアイロン掛けしかしていない。おかげさまでアイロン掛けについては慣れてきて、面倒くさいなぁと思うことは、ほとんどなくなってきた。
そんな家庭の事情もあり、引き続き多様なアイロンを試させてもらっている。今回はティファール (T-fal)の「スマートプロダクト」。これまで同社のアイロンをキチンと使う機会がなく、1カ月に渡って使うのは初めて。その使い心地をレビューしていく。
メーカー名 | ティファール(T-fal) |
---|---|
製品名 | スマートプロテクト「FV4970 JO」 |
価格(編集部調べ) | 11,664円(Amazon) |
初めて持った時の印象は「大きいなぁ」というもの。これは、水タンクの容量が270mlと大きいためだ。例えば、パナソニックの「Wヘッドアイロン カルル NI-WL703」の容量が約150mlなのと比べると、その大きさがわかりやすい。
スマートプロテクトの場合は、アイロンを立たせるためのスタンド部があるために、より大きく見える。だが、本体自体の重さは約1.3kgと、それほど重くはない。
注水口は広く、蛇口から直接水を注いでも失敗することはない。ザ〜っと勢い良く入れれば、一瞬で注水をMAXまでできてしまう。ただ筆者の場合は、一回にアイロン掛けするのは、多くてもシャツ5〜6枚程度。このくらいだと、MAXまで水を入れる必要がないことが、使っていくうちに分かっていった。
じっくりと動かしながらシワを取っていく
実際に使ってみると、やや本体の大きさが気になる。特に前身ごろの襟に近い細かな部分は、取り回しに気を使う。アイロン掛けする前に、しっかりと手アイロンでシャツを伸ばしておかないと、アイロンシワが出来てしまうこともある。
逆に身ごろの広い部分を掛ける時には、掛け面が広いこともあり、一気にシワを伸ばしていける気持ちよさが味わえる。
では、アイロンの滑りの良さはどうか? 最近は、滑りの良いアイロンほど良いアイロン、というトレンドになっている。その基準で、パナソニックや東芝の上位モデルと比べると、残念ながらそれほど滑りの良さは感じられない。
だが、滑りすぎないから、自然とゆっくりと動かすことになるのは、悪いことではない。ゆっくりと動かした方が、シワがしっかりと伸ばせるからだ。
スチーム量は半端なく強力!
特に大きな問題も感じずに、しばらく使ってから気が付いた。このスマートプロテクトには、温度調節機能がない。正確に言えば、エコモードとノーマルモードとがあるのだが、エコモードの表面温度は116〜133℃、ノーマルモードでは131〜149℃とある。ちなみに、一般的なアイロンでは、綿や麻などは温度設定を“高(200℃前後)”に設定するように推奨している場合が多い。
つまりスマートプロテクトは、あまり表面温度を上げられないのだ。その分、生地を傷めるリスクが下がるが、高温に頼れないため、シワをしっかりと伸ばすには、アイロンをじっくりと動かすようにしたり、スチームを効果的に使わなければいけない。
そして、このスマートプロテクトの長所は、何と言っても“スチームのパワー”。面の全面に、まんべんなく配置されている大小68個のスチーム孔から、スチームを噴き出してくれる。
スチームを使う時には、スチーム切り替えレバーを切り替える。レバーを“入り”にすれば、スチームアイロンとして、連続的にスチームが出てくる。さらにハンドル部のジェットスチームトリガーを引くと、最大90g/分の強烈なスチームが一気に噴出される。トリガーを引くとバフッ! という音とともに、アイロンを持つ手に手応えを感じるほど。
このパワフルさは、パナソニックや東芝の上位機種と比べても圧倒的にパワフル。スチームの量を重視するなら、やはりティファールは強い。
強力なスチームによって、シャツのシワが伸ばしやすくなるのは言うまでもない。4-5回くらいは連続してスチームを掛けても問題ない。以降は、徐々にスチーム量が弱まるが、また少し待てば復活した。