走るライター南井正弘のコレはホントにスグレモノ!
足裏で大地を感じながら走りたい人にお薦めのシューズ
2017年7月12日 07:30
ランニングカテゴリーにおけるメレルといえば、オフロードそしてベアフットタイプのイメージが強かったが、裸足感覚シューズのブームは過ぎ、以前と比較するとランニングシーンにおけるメレルの存在感は薄れていた。しかしながら2017F/Wの新製品として登場した「ベアアクセス フレックス」は、同ブランドが再びランナーから注目を集めるキッカケとなりそうな完成度の高いモデルとなっている。
メーカー名 | メレル |
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製品名 | ベアアクセス フレックス |
実勢価格 | 10,800円 |
一時期はランニングシューズの新たな潮流として注目された裸足感覚シューズ。ナイキ、ニューバランス、アディダスといったビッグブランドも参入するなど活況を呈したが、正しい使い方をしないと故障の原因にもなりかねず、ナイキのナイキフリーを除くと、かつての人気がウソのように見る影もない。
そんな状況で今シーズン、日本市場でも展開が再開されたのがメレルのベアフットコレクション。なかでもこのベアアクセス フレックスは、初めて裸足感覚シューズを履くランナーも履きこなしやすいスペック、その高い機能性を考慮すると優れたコストパフォーマンスが評価されて、ディーラー向け展示会でも受注結果は良好であったという。
筆者はメレルのベアフットコレクションの最初期モデルであるトレイルグローブを始めとして、数々の同社の裸足感覚シューズを履いてきたが、このモデルはそのなかでは最もミッドソールは厚い。
実際に走ってみると一般的なランニングシューズのミッドソールよりは薄いが、トレイルグローブの極薄の圧縮EVA(エチレンビニールアセテート)製ミッドソールと比べると数倍は厚い。それだけに着地時の地面からの衝撃を効果的に吸収してくれる。それでいて適度な路面感覚は伝わるので、「足裏で地球を感じながら走りたい!」というクッションの効きすぎるシューズが嫌いなランナーにも対応するだろう。
そしてこのシューズで注目すべきはそのアウトソール。中程度の深さの刻みが入ったアウトソールパターンはアスファルトやコンクリートといったオンロードから、固めのトレイルまで十分にグリップするなど、高い汎用性を誇る。
これ1足で街からちょっとした山道まで走ることができるのだ。また最近筆者は普段履きのシューズとラン用シューズを兼用することが多かったのだが、このシューズは一般的なシューズと比較して体積がかなり少なく、リュックやトートバッグなどへコンパクトに収納でき、使い分けられるのも嬉しいところだ。