ぷーこの家電日記

第162回

編み物初心者にも子供にも簡単! 引っ掛けるだけで編める「アンデミルミル」が面白かった

 数カ月前に、夫が地元のソフトボールチームに入った。きっかけはよく行く立ち飲み屋さん。そこで友達になった同年代の人がそのチームに入ってて、「見においでよ。一緒にやろうよ」と声をかけてくれたのだ。早速見学に行った夫は、すぐ入会していた。地方出身の私達にとって、地元のコミュニティに参加できる機会ってなかなかないので、とても素敵な縁だ。みんな中学時代の先輩後輩なんて言ってたりする地元の方ばかりで、それでも暖かく迎え入れてくれる優しくて楽しいチームでありがたい。

 そんな夫が先月スマホと真剣に睨めっこをしているので、「どうしたの?」と聞くと、「いやね……。新しいグローブとファーストミットが欲しいんだよね。ヤフオクでちょっといいなと思うものを見つけたんだけど、悩んでる」と言っている。完全にどはまりしている(笑)。

 「買っちゃえばー?」なんてテキトーな私。我が家はお小遣い制を導入させて頂いておりまして、夫としては中々即決し難い模様。そりゃそうだよね。「うーん。うーん」と悩んでいるので、「お誕生日カード切っちゃえば?」と言ってみた。夫は12月誕生日なんだけれど、あまり物欲が無いのか欲しいもので毎回悩むし、ねだりそびれたりするのだ。その言葉に「は!!!」っとなり、「使う! 誕生日カード使っちゃう!」と、早割ならず早目のバースデープレゼントとして、グローブとファーストミットの2つを落札しておりました。

 欲しいものをゲットして喜んでいるので、ちょっとプラスでと思って、私は後日スポーツ用品店に寄ってみた。そこで冬の寒い中の練習に使えそうな手袋と、小さなポーチにブラシとクリームが入っているグローブのお手入れセットを買ってみた。プレゼントすると、想像以上にものすごく喜んでくれまして、「やったね!」と心の中でガッツポーズした。

 そんなこんなで、誕生日前早々に誕生日イベントが終わってしまいました。誕生日当日は美味しいものでも食べに行くかなと思うんだけれど、「一番好きな食べ物はねぇ……。焼鳥!」なんて言う夫なので、焼鳥つまみに飲んでる普段とちっとも変わらない(笑)。まぁ、本人がいいんだからそれでいっかな。

 12月に誕生日もクリスマスも同時にやってくるので、何か欲しいものあればドーンとまでは言わないまでも、ちょっと位なら奮発できるけれど、つつましい。以前も「じゃぁ、Apple Watchとかは欲しくならないの?」と聞いたら、「すぐに使わなくなる気がするんだよねー」と特に興味無いし、「いいシェーバーとか買っちゃう?」って聞いたら、「5枚刃カミソリが好きなの」とアナログ派。

 めちゃくちゃ喜んでくれたプレゼントと言えば、IKEAのショッピングバッグをリメイクして作った、300円もかかってないシューズバッグとか(笑)。

 手作りがプライスレス! なぁんて喜んでくれるなんて、こちらとしては嬉しくて照れてしまうのだけれど、新しいキッチン家電やガジェットなどが出るたびに欲しくなっちゃう我が身を思って反省してしまう。

 誕生日の12月になる前にプレゼントはあげちゃったけれど、折角だし喜んで貰うべくまた何作るかなぁ……。と思いながら寒い夜道を歩いててピンときた! うちの夫は、おでこが広いというか、頭全て肌色だ。むしろ肌だ。夏は日差しで焼けて痛いと言っていて、冬は寒さが刺さるように痛いと言う。夏も冬も帽子が必須なのだ。でも、冬用のニット帽は去年買った1つだけしか持ってない。

 よし、作ってあげようじゃないか!と言うことで、帽子を編むことに。毛糸数玉で編めちゃう帽子は、作りながら飽きないというのもイイ。そして近年は100均でも編み針や毛糸が買えちゃうという、すんごい時代だと思う。500円もあれば帽子作ってお釣りが来るからびっくり!

 棒針で編もうかなぁ。かぎ針で編もうかなぁと迷いながら、どんな帽子にしようかなとネットをふらふら見ていたら、これまた面白い商品を見つけてしまった。その名も「アンデミルミル」。1,000円程度で買える編み物グッズで、輪っか状にセットしたアンデミルミルに毛糸を引っ掛けていくだけで、簡単にニット小物ができちゃうらしい。面白そう! と思わず購入(笑)。

 試しに編んでみたら、本当に順番に引っ掛けていくだけでどんどん編める不思議! 編み方は限られるのと、編み目を減らしながら編むみたいなことはできない。本命の夫帽子はやっぱりかぎ針を使って作ろうと思ったけれど、この簡単さだったら小さな子供でも簡単に作れそう。

 今度姪っ子(5歳)が我が家に来たときに、一緒にネックウォーマーなどの小物を作ってみようと思っているのです。むしろ、夫自身が簡単に帽子作ることもできるなぁ。なぁんて(笑)。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。