ぷーこの家電日記

第161回

1人1,500円でブリしゃぶほぼ食べ放題! ブリ1尾買いがインパクト大で安旨い!

 とうとう12月。師走でございます。あと1カ月で今年がまた終わってしまうのかぁ......。もう過去は振り返らないわ! って感じで忘年会なんて必要も無い位な私だけれど、それでも楽しい「忘年会」。元々そんなに数多い忘年会に参加する予定も無いんだけれど、仲が良い友達と一緒に週末飲んだのが、今年初の忘年会だったのかな。

 寒くなってきたらブリの季節。友達の「今年もそろそろやる?」というゆるい一言と共に、我が家では恒例となりそうなブリ1尾会。去年もやったよなぁって思ったら去年も忘年会でやってたやってた! (第114回:ブリを丸っとかブリつく。家飲みで豪華に忘年会)。今年も同じくまるっと1尾行ってみよー!

 日常で大きな魚をまるっと見る事がないから、食べる前からみんなでテンションが上がる! 開封するだけで「おおぉ」と思わず声が出るし、カメラパシャパシャ撮影会。夫が前掛けをして「大将風コスプレ(?)」をしてるんだけれど、「大将! 抱えて!」なんて言いながら、美女のコンパニオンでも無い夫を囲んでみんなで写真を撮る風景も、きっと異様な光景だろうけれどかなり楽しい(笑)。

 一通り撮影会が終わっていよいよブリをさばいていく。さばくのは私。「ちょっと待っててね! まぁ適当に飲んでて喋ってて」という感じなんだけれど、夫を見ながら、「こんな感じで、客と一緒に飲んでばかりで、働かない大将がいる店ってあるよねー!」と、いつかどこかで見た店話で、「あるある」とみんなで笑ったり。

 頭落として内臓取った時点で、みんながまたわらわらとキッチンに集まってきて写真。ブリの頭を抱えて私もよく分からないポーズを取ったりする。

 友達が絶妙な角度から撮った写真、私の顔がブリの頭になってて、「これいいなー! プロフィール写真にでも使おうかな!」なぁんて言ってたら、友達がボソッと「ブリトニー」と呟いて、それがかなり笑いのツボにドストライクで、食べる前から笑いすぎてお腹いっぱい(笑)。

 「お待たせーー!」とさばいたブリをテーブルに持っていく。これまた一通り撮影(笑)。

 脂が乗っていてツヤッツヤで美味しそう! 何せ前日に水揚げしたピチピチものだしな! どどんとこんな感じで盛ってるけれど、かなりの重量。お刺身でもしゃぶしゃぶでも好きに食べられるように、お醤油としゃぶ鍋をセット。口に入れた後、一瞬みんな静かになって「うんまーい!」と騒がしくなる。美味しくて悶絶して、私の顔もいつもより10倍位、汚く崩れてしまってた(笑)。

 お刺身とブリしゃぶだけで身はすべてペロっと食べてしまい、その後はブリしゃぶ食べてる間に1時間程オーブンで焼いてた頭焼き。換気扇をつけるのを忘れてて、途中で「なんか目痛くない? 息も微妙に苦しくない?」という、とても危険なコトになってしまった。慌てて冬空の下、窓全開で換気!

 そんなくだらない危機に見舞われたものの、頭(ブリカマ含む)にぎっしり詰まった身も完食し、最後は余ったアラを食べる。しゃぶしゃぶをしてしっかりと出汁の取れた鍋にアラの半分を投入して、味噌汁に。そして残り半分のアラはあら煮にして完食。5kg以上あるブリ、内臓と骨で1kgとすると、4kgを6人で完食! かなり満足度高い! というか苦しい!

 最後精算しようって時に「じゃぁ、一人1,500円で」ってなって、みんなで「え!?」ってなった。飲み物は1人1本ずつ持ち寄りで別精算だけれど。それにしても豪華な上に安すぎる!

 後日、スーパーで買い物してる時に魚売り場で、薄いブリの切り身が数枚入って、「ブリしゃぶ用780円」なぁんてパックを見たら、何に勝ったか分からないけれど、無性に何かに勝った気分になってしまった(笑)。

 私が魚を捌いて食べるきっかけになったのも元々こんな感じのスーパーで買う魚に不満だったから。「思う存分美味しい魚食べたい!」と思って買った出刃包丁と刺身包丁。それまではイワシの手開き位でまともに魚をさばいた事なんて無かったけど、今は便利なネット社会。

 Youtubeで「魚名 さばき方」って検索すると大抵のさばき方を動画で見る事が出来る! 数回見たら出来るようになるから、案外敷居低いと思う! コチとかヒラメとか変わった形の魚を除けば、基本さばき方変わらないし、一度やってみると大抵の魚はいけるようになる。「きゃぁ! 魚と目が合ってこわぁーい!」ってタイプでなければ、本当にオススメなのであります。

 そして、お魚料理の楽しさに目覚めたら、こちらの記事もオススメであります→「第71回:何が入っているかわからない! お魚ボックスで楽しい家飲みのススメ」。

徳王 美智子

1978年生まれ。アナログ過ぎる環境で育った幼少期の反動で、家電含めデジタル機器にロマンスと憧れを感じて止まない30代後半。知見は無いが好きで仕方が無い。家電量販店はテーマパーク。ハードに携わる全ての方に尊敬を抱きつつ、本人はソフト寄りの業務をこなす日々。