老師オグチの家電カンフー
ローガンがやってきたのでメガネを新調した
2017年8月23日 07:00
あいつがやってきました。ローガン(老眼)です。前から気づいてはいたが、決定的になったのは、メガネをしたままスマホの文字が読めなくなったこと。スマホを見るときはメガネを外すようになり、その行為が我ながらジジ臭くて恥ずかしくてね。
さらに近視も進んでいるようで、発表会などで前方に映し出されるスライドの文字も読みにくくなりました。「プロジェクターの焦点ぐらいちゃんと合わせろよ」と思っていたのですが、目にグッと力を入れると読めるので、自分の視力のせいとわかりました。
で、新しくメガネを作り直すことに。眼鏡屋の記録によると、最後に作ったのが9年前。そりゃ合わなくなりますよ。
新調したメガネは、レンズの上の方が近視用、下の方が老眼用になっている、いわゆる遠近両用です。といっても、昔の人が使っていたような、近視用メガネに老眼向けレンズが貼り付けられたようなやつじゃありません。遠近の境目は見えず、さらに近視用エリアと老眼エリアの間に中間域がある「累進多焦点レンズ」が主流になっています。私もメガネ屋で知ったんですが。この手の情報って自分が当事者にならないとわからないですよね。
遠近両用メガネは、下の方が老眼用なので、スマホを使うときのようなシーンでは視線を下げます。頭を下げてしまうと、レンズの上の方で見ることになるので、首は動かさず視線のみを下げるのがコツです。姿勢と対象物の位置関係、そして視線のバランスで合わせます。最初は違和感もありましたが、いちいち眼鏡を外すことに比べれば楽ですし、割とすぐに慣れました。よく言われる、階段で足元がボケて危ないという現象も、度数がそれほどきつくないせいか、あまり感じません。
ただし、累進多焦点レンズはレンズの左右にぼやけるエリアがあって、顔を左右に動かしたときに空間が歪んで見える現象があります。具体的には、テーブルなどの水平面が盛り上がって見えたりします。最初は、「うわっ、気持ち悪っ!」となりましたが、脳の方で補正がかかるせいか、だんだん気にならなくなってきました。思えば、最初にメガネを作ったとき、四角いものが台形を横にしたように見えて、視力検査した眼科にクレーム入れたこともありましたが、あの現象も脳が補正をかけてなくなりました。すごいな、脳。
思えば、パソコンのキーボードやスマホのフリック入力でも、人間の脳はデバイスに合わせるのは得意です。ソフトウェアとしての脳は優れているけど、視力低下は目の筋肉というハードウェアの劣化なので残念ながらデバイスに頼るしかありません。
老化ってヤーネー。
いずれ皆さんの所にもローガンはやってきますので、楽しみに待っていて下さい。