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パナソニック、50代、60代をメインターゲットとした家電「Jコンセプトシリーズ」
(2014/9/17 16:48)
50代、60代の「目利き世代」をターゲット
パナソニックは、50代、60代をメインターゲットとした家電「Jコンセプトシリーズ」を10月下旬より順次発売することを発表した。50代、60代が使いやすいように工夫された家電シリーズで、第一弾としてルームエアコン、紙パック式掃除機、冷蔵庫を展開する。
50代、60代の「目利き世代」をターゲットとした白物家電シリーズ。パナソニック 代表取締役専務 アプライアンス社 社長 髙見和徳氏は、同世代を「激動の時代を生きてきた世代であり、日本の購買力を引っ張っている」とし、Jコンセプトシリーズを発足させることで、「もう一度日本の家電を復活させたい。日本のものづくり力が試される時」だと話す。
Jコンセプトシリーズの「J」には、「Japan」のJと、「Jyoushitsu(上質)」のJの2つの意味が込められている。発足に当たっては、約2年の開発期間を経た。「素直な気持ちでイチからお客様の声を徹底的に聞くつもりで、約3万人以上に調査、検証を行なってきた。今回のプロジェクトには、パナソニックのOBも参加してもらっている。パナソニックの開発チーム、OB、シニア世代の方々の知恵、技術、デザイン案を集結してプロジェクトを発足させた」(髙見社長)。
コンシューマーマーケティング ジャパン本部 本部長の中島幸男氏は「髙見社長も私もまさにシニア世代。小学生の時に初めてカラーテレビが来て、中学の時に家に車がやってきた。経験豊かで丁寧な暮らしを送るシニア世代が使って、たのしくなるような家電を目指した。今回はあくまで第一弾であり、助走。来年に向けてさらに拡大していく」と話す。
2018年に売上1000億を目指す
具体的な数値目標としては、2018年に1,000億を掲げる。Jコンセプトシリーズは既存のラインナップとは別シリーズで展開していくが、「Jシリーズのコンセプトはなにもシニアに限られたものではない。ほかの家電製品にも広げられたらいいなというアイディアがあれば、テレビなどに広げていくことも考えられる。海外においても、場所や地域によってJシリーズのコンセプトが受け入れられるようであれば、拡大していく」(髙見社長)とし、今後の拡大に意欲を見せた。