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パナソニック、スマートグリッド時代に備えた住宅配電盤「スマートコスモ」
(2013/11/6 15:42)
パナソニック エコソリューションズ社は、スマートグリッド時代に向けた住宅用配電盤「スマートコスモ」を2014年度の早い時期に発売する。
同社の住宅用配電盤としては、14年ぶりの大きなモデルチェンジ。電源供給源の見直しや電力システムの改革などの変化に合わせ、ソーラーなどの創エネルギーや、スマートグリッドなどが導入された個人住宅のエネルギーマネージメントの中心となることを目指す。
大きな特徴としては、全回路に新開発の電力センサーを内蔵し、これまで計測に必要だった電力センサー(CT)の取り付け作業が不要となった。これにより、施工時間は7割以上削減されるという。
また、太陽光発電システムを導入した際に別途必要だった、計測ユニットや太陽光連携ブレーカーなどを配電盤内に内蔵できるため、設置面積が2割以上小さくなる。配電盤内にはスマートメーター用アダプターを設置するためのスペースも用意されており、スマートメーター導入時も対応できる。
業界標準規格のECHONET Liteに準拠しており、他社製品であってもECHONET Lite対応であれば使用できる。スマートメーター、太陽光発電機器、蓄電池、燃料電池、エアコン、照明器具、エコキュート、電気自動車の8機器は、ECHONET Lite重点機器であり、家庭内のエネルギーマネージメントに必要な機器のかなりの部分がカバーできる。
発表会場では、スマートコスモの位置づけについて、岡山秀次常務が「電気の入り口がスマートメーターであり、家の中に入ってからは分電盤が電気をコントロールする。エネルギーマネージメントを当たり前のものにするための機器であり、マネージメントできる範囲をスムーズに拡大できることを目指した」と述べた。
また、価格については「現在、いろいろな機能を組み込んだシステムの価格は、10万円から15万円ぐらいになっている。これを約半額に抑えたい」と戦略的な価格になることを示唆した。
また、吉岡民夫社長は、エネルギーマネージメント事業への目論見を「(太陽光パネルを除き)2012年に600億円だったエネルギーマネージメント事業の規模を、2018年には倍の1,200億円にする。シェアの拡大もあるが、エネルギーマネージメント市場を思い切って広げて行く」と強い意気込みを示した。