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カシオ計算機のカード電卓「SL-800」が国立科学博物館の未来技術遺産に登録

SL-800
厚みもクレジットカードサイズ

 カシオ計算機は、自社のカード電卓「SL-800」が、国立科学博物館が主催する2013年度重要科学技術史資料(未来技術遺産)として登録されたと発表した。

 SL-800は、1983年11月に発売されたカード型電卓で、85×54×0.8mm(幅×奥行き×厚さ)のクレジットカードサイズを実現した。重量は12g。電子部品のフィルム化技術により、電源を含む各種電子素子を備えた基板や、表示、キーボード、ケースの薄型化を実現した。

 またSL-800は、電卓の小型薄型化の技術的終着点として、ニューヨーク近代美術館(MOMA)にも収蔵されている。

 未来技術遺産は、2008年度に開始された制度で、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術資料」および「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」を登録することで、保存と活用を図る制度。

伊達 浩二