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日立、パンも餃子も1台で焼ける17万円の高級オーブンレンジ
(2013/6/4 16:44)
日立アプライアンスは、1台でパンも餃子も焼ける多機能オーブンレンジ「ベーカリーオーブンレンジ ヘルシーシェフ MRO-MBK5000」を6月27日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は17万円前後。
レンジ/オーブン/グリル/スチーム/過熱水蒸気に加え、日立独自の「ホームベーカリー機能」と、蓋付きグリル皿で行なう「焼き蒸し調理機能」を搭載した多機能オーブンレンジ。庫内容量は33Lで、二段調理にも対応する。
日立では、昨年まで、ホームベーカリー機能を搭載した「ベーカリーレンジ ヘルシーシェフ」と、焼き蒸し調理を搭載した「ヘルシーシェフ」という2種類のオーブンレンジを展開していた。それぞれの機種の購入者調査を行なったところ、いずれも満足度は高かったものの、パンの仕上がりやオーブン最高温度、過熱水蒸気調理機能、グリル機能などに関しては機種間で満足度に違いが出たという。
これらの調査を踏まえ、新モデルはこれまで別々に機種に搭載していた機能を1台に搭載。ホームベーカリー機能、焼き蒸し調理機能ともに従来より機能が進化しているという。
まずホームベーカリー機能では、従来約120分かかっていた食パン1斤完成までの時間を約100分に短縮した。
日立のホームベーカリー機能は、一般的なホームベーカリー機能とは異なり、空気と熱を庫内で循環させる「熱風オーブン」方式でパンを焼き上げるため、完成までの時間が短いのが特徴。パンケースは着脱式で、パンを焼くときだけ庫内にセットする仕組み。本体にはパンケースのほか、ドライイーストや具材と自動投入するための自動投入器、計量カップ、ホームベーカリー用スプーン、専用羽根などのほか、専用の収納ケースが付属する。
新モデルでは、工程を改善したことで、食パン1斤焼き上げまでの時間を従来よりさらに短い100分とした。具体的には羽根の回転時間を従来の約1.5倍にしたほか、イースト菌の活動を活性化させるため、発酵工程でスチームを追加し、ガス抜きの回数を従来の1回から2回に増やした。
自動メニューも従来の25から73に拡大した。生のフルーツや野菜を投入して作る「野菜・くだものパン」や、バターや砂糖をカットして、こんにゃくや豆腐で風味をプラスする「カロリーカットパン」、練り用の回転羽根を使って作るリゾットやおかゆなどを新たに搭載した。
日立独自の焼き蒸し調理は、独自のフタ付きグリル皿を採用することで、従来のオーブンレンジではできなかった焼き蒸し調理ができる機能。フタを使うことで、グリル皿内部にスチームを充満させ、餃子や野菜炒めなどの炒め物調理も可能。
MRO-MBK5000では、低酸素で調理することで野菜のビタミンCの減少を抑制できる「蒸し野菜」メニューや、じっくり時間をかけて加熱することで、食材を柔らかく仕上げる「鶏の柔らか蒸し」、「あわびの柔らか蒸し」などのメニューを追加した。焼き蒸し調理のオートメニューは84搭載される。なお、本体には、全部で483のオートメニューを搭載し、本体付属のクッキングガイドには627のレシピが掲載されている。
豊富なオートメニューを簡単に操作できるように、操作は液晶タッチパネルを採用。液晶画面でレシピの材料や使用する付属品などが表示されるため、クッキングガイドを見なくても準備ができるという。本体にはこのほか、音声ガイドや使い方DVDも付属し、初めてでも使いやすいように工夫されている。
操作ボタンでは、温めなどで多く用いる500Wと600Wの切り替えボタンを大きく表示した「簡単レンジ」ボタンと、食パンを毎朝同じ時間に焼き上げたい時に便利な「簡単食パン」ボタンを独立して配置した。
本体サイズは500×459×418mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約23.5kg。レンジ出力は最大1,000Wで、800W/600W/500W/200W相当/100W相当に切替できる。オーブン設定温度は最大300℃で、100~250℃の間で調節可能。本体カラーはパールホワイトとパールレッド。
ラインナップとして、焼き蒸し調理機能を省略した「MRO-MBK3000」と、ベーカリー機能を省略した「MRO-MV300」の2機種も発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は2機種とも共通で14万円前後。本体カラーはパールホワイトとパールレッド。
なお、ベーカリー機能を省略した「MRO-MV300」は、昨年度のハイエンドモデル「大火力焼き蒸し調理 ヘルシーシェフ MRO-LV300」の後継機種で、機能は同等となる。日立ではベーカリー機能と焼き蒸し調理という独自の技術を搭載することで、オーブンレンジのプレミアム化を加速させる。