ニュース

2012年度はエアコンと空気清浄機の出荷台数が過去最高を記録――JEMA調査

 JEMA(日本電機工業会)は、2013年3月度の家電出荷額が前年同月比13%プラスの2,031億円になったことを発表した。この結果、2012年度全体では2兆2,166億円になり、過去10年では2010年に次ぐ高い金額となった。

2013年3月は主力家電が好調

 2013年3月度は、製品別では、エアコン、冷蔵庫、洗濯機のいずれの主力家電も前年を上回る結果となった。エアコンの出荷額は同比14.4%増の578億円で4カ月ぶりにプラス。冷蔵庫は同比29.1%増の400億円、洗濯機は同比11.2%増の290億円で、それぞれ2カ月ぶりのプラスとなった。

 また掃除機も同比22.7%増の103億円、空気清浄機も同比59.4%増の107億円、食器洗い乾燥機は同比21%増の39億円とそれぞれ好調だった。

 一方苦戦したのが電動歯ブラシで、出荷額は同比27.7%減の6億円弱。シェーバーやドライヤーも2桁減となった。調理家電では、電子レンジ、炊飯器、トースターが軒並み前年同期を下回った。

3月の出荷額は、エアコン、冷蔵庫、洗濯機など主力家電が好調だった

2012年度は、エアコンと空気清浄機が絶好調

 2012年度全体の出荷額は、前年を0.5%上回る微増となった。JEMAはこの理由として、消費者の省エネ製品への関心が依然強いことと、猛暑の影響があるとみている。

 製品別ではエアコンが6,719億円を売り上げ、出荷台数は調査開始以来過去最高となる852万台にのぼった。

 また、空気清浄機の出荷額は前年を13.9%上回る747億円、出荷台数は299万台で、調査開始以来過去最高の出荷台数を記録している。このほか冷蔵庫、洗濯機、掃除機は前年を上回っている。

 一方で電子レンジは3年ぶり、炊飯器は2年連続で、それぞれ台数ベースで前年を下回る結果となった。

小林 樹