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5月の家電出荷額、前年の反動で2カ月連続のマイナス

~住宅着工件数の増加で換気扇や食器洗い乾燥機が好調

 JEMA(日本電機工業会)は、2013年5月の生活家電の国内出荷額を発表。出荷額は前年同月比で5.7%減となる1,792億円で、2カ月連続の前年割れとなった。

 製品別では、エアコンが同比6.6%減の691億円、冷蔵庫が同比5.2%減の306億円、洗濯機が15.6%減の188億円と、いずれも2カ月連続のマイナスとなった。JEMAでは、好調だった昨年の反動があったと分析している。

 その一方で、住宅設備である換気扇は同9.3%増の82億円、食器洗い乾燥機は同13.7%増の29億円と、新築住宅着工戸数の好調を受け、前年を上回る数字を記録している。また、空気清浄機は同21.9%増の29億円と、4カ月連続の2ケタ増となっている。

 台数ベースでは、エアコン(同比4%減の84万9千台)、冷蔵庫(同比5.8%減の30万6千台)、洗濯機(同比15%減の31万4千台)、掃除機(同比3.7%減の35万1千台)、炊飯器(同比7.1%減の39万台)など、主力家電の多くがマイナスとなった。ただし、501L以上の冷蔵庫は、同比1.5%増の5万4千台で3カ月連続のプラス、サイクロン式掃除機は同比28.9%増で10カ月連続のプラスを記録している。またルームエアコンでは前年同月を下回ったものの、近年では前年に次ぐ出荷台数を記録したという。

2012年5月から2013年5月までの、1年間の生活家電の国内出荷額の推移

正藤 慶一