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2013年の家電出荷額、ゆるやかに縮小傾向へ――JEMA調査

 JEMA(日本電機工業会)は、2013年の重電・家電機器の生産・出荷見通しを発表した。このうち白物家電の出荷見通しは2兆1,256億円で、前年度比98.2%と微減になる見通し。

 製品別では、2013年は天候が平年並みになることが予測され、エアコンは前年度比93.2%、洗濯機は99.5%と微減。一方で冷蔵庫は大型機種が好調で、102.1%と増加する見通し。
 JEMAは、白物家電の国内市場は、景気や天候に左右されながらも、中長期的には買い替え需要で堅調に推移すると予想される。また、政界市場において新興国を中心とした需要の増加も期待している。

 2013年の国内市場は、引き続き消費者の省エネや節電への関心の高さが継続し、また2014年4月の消費税率改定を見越して、下期に需要が高まることが予想されるという。ただし、景気全体としては下げ止まりの状態が続き、電器産業全体は堅調ながらも成長の見通しは立っていないという。

2013年は冷蔵庫の出荷額が前年を上回るとしている

2012年の出荷額も微減

 2012年の白物家電出荷額の実績見込みも発表された。これによると国内出荷額は2兆1,256億円で、前年度比98.1%と微減になる見込み。年明けから明るい兆しが見えたが、当面は横ばいで推移するという。

 製品別では、前期猛暑の影響でエアコンが前年を上回ったが、下期は下回り、通年では前年度比98.5%とマイナスに転じた。冷蔵庫や洗濯機は横ばいとなっている。

小林 樹