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シャープ、持ち運んで使えるコードレスの小型プラズマクラスター扇風機
~DCモーター採用、上下左右に動く“3D”の首振り機能も
(2013/3/22 16:04)
シャープは、コードレスの小型扇風機「プラズマクラスター扇風機 PJ-C2DBG」を、4月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は35,000円前後。
本体サイズが270×270×550mm(幅×奥行き×高さ)というコンパクトな扇風機。新たに充電池を電源とすることで、コードレスで使えるようになった点が特徴となる。約6時間の充電で、最大約16時間のコードレス運転が可能となる。リビングやキッチン、脱衣所やアウトドアなど、コンセントの場所を気にせずに、生活シーンに合わせてさまざまな場所で使用できるという。
また、本体台座部分にフットライトを搭載。通常時は充電池残量を表示するが、ちょっとした明かりが欲しい時や、アウトドアのテントの中、停電時などにも使えるという。
新機能では更に、熱中症の危険が高まる高温・高湿状態になると、音と台座部のランプで危険を知らせる「みはり機能」も搭載する。危険度のレベルが最大まで高くなった場合、自動で最大風量の運転が開始される。
首振り運転には、上下(上約90度、下約10度)、左右(約90度)の動きを組み合わせて首を振る「3Dターン」を、従来モデルから引き続いて採用。さらに、上約40度~下約10度の範囲で、自分の周りに効率よく涼風を届ける「ハーフターン」、部屋の空気を効率よく循環する上約90度~下10度の「フルターン」、上方向のみ送風して、天井付近に溜まった暖気を撹拌する「上方向固定」の3つの首振りモードを備える。
モーターには、消費電力が少なく静音性の高いDCモーターを採用。やさしい微風からパワフルな強風まで、8段階の制御が可能。最低消費電力は1.8W、運転音は最低17dB。羽根は3枚羽根で、アホウドリのように鋭い翼形状を応用した「ネイチャーウイング」を採用。空気抵抗が小さく、遠くまで届く直進性の高い風を送るという。
このほか、プラズマクラスターイオンの放出機能も備える。イオン濃度は1立方cm当たり7,000個。イオン適用床面積の目安は約10畳。
本体の高さは670mmまで設定可能。重量は約3.1kg。消費電力は1.8~13Wで、充電時はさらに12Wが加わる。電源は専用のニッケル水素電池で、電池容量はDC12V/2,100mAh。1/2/4/6時間のオンタイマー・オフタイマーも備える。本体カラーはベージュ系。
下位モデルとして、PJ-C2DBGからコードレス運転機能とみはり機能を省いた「PJ-C2DS」も、同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は22,000円前後。本体カラーはホワイト系とブラウン系の2色が用意される。
シャープ PCI・LED照明事業推進本部 プラズマクラスター機器事業部の長谷川実事業部長は、1万円以上の高級扇風機の需要について「2012年度は扇風機全体の10%程度、2013年度も前年同様の横ばいになるのではないか」と分析。コードレス扇風機の需要については「そのうち5%くらいはコードレスのニーズがあると思われる」と話した。