シャープ、「3Dの首振り運転」で部屋の空気を攪拌する扇風機

~7枚の羽根で14枚相当の風を送るリビングファンも
プラズマクラスター扇風機 3Dファン PJ-B2CS

 シャープは、立体的に首振り運転する扇風機「プラズマクラスター扇風機 3Dファン PJ-B2CS」を、5月18日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は22,000円前後。

 本体サイズが260×260×510mm(幅×奥行き×高さ)という小型扇風機で、上下、左右の首振り運転を組み合わせた「上下・左右3次元自動首振り制御」を採用した点が特徴。部屋の空気を立体的に攪拌することで、冷暖房時に偏りやすい冷気・暖気が循環できるという。首振り角度は上下方向は上が約90度、下が約10度。左右方向は各約90度。

 また、除菌・脱臭効果のある同社独自のイオン「プラズマクラスターイオン」の放出機能も搭載。3次元の首振り運転と組み合わせることで、部屋の広範囲に同イオンを届け、空気が浄化できるという。イオン濃度は1立方cm当たり7,000個。

本体からーはホワイトと黒が用意される。写真左はファンを90度上方向に向けたところ上下左右を組み合わせた首振り運転が可能3次元首振り運転は、冷暖房時に偏りやすい冷気と暖気を循環する効果がある

3次元首振り運転中のようす発表会会場では、PJ-B2CSにライトを付け、どこに向けて送風しているのかを示す展示があった

 風量は8段階で調節でき、リズム風も選択可能。省エネ性の高いDCモーターを採用しており、最小運転時の消費電力は1.8W、最大時でも14Wとなっている。

 羽根は3枚で、生物が持つ固有の特徴を応用した「ネイチャーウイング」仕様となる。PJ-B2CSでは、数万キロの距離を飛び続けるアホウドリのような、細く鋭い翼形状を応用。プラズマクラスターイオンを効率的に部屋に届けるという。

PJ-B2CSの羽根には、アホウドリのような細く鋭い翼形状を採用PJ-B2CSに搭載されている実際の羽根
コンパクトで手軽に持ち運べるという

 このほか本体はコンパクトなため、寝室や子供部屋、キッチンや脱衣所などの狭い場所でも、持ち運んで使えるという。

 本体の高さは510mm~630mmまで調節可能。重量は約2.4kg。イオン到達距離の目安は約7m。オン/オフタイマーは1/2/4/6時間。電源はACアダプター。リモコンも付属する。本体カラーはホワイトとブラックが用意される。


 

7枚の羽根で14枚相当の風を生み出すリビングファンも

リビングファンの「PJ-B3CXH」も同時に発売する

 扇風機のラインナップとしてはこのほか、リビングファン「PJ-B3CXH」も同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は25,000円前後。

 ソファのリビングでの使用に適した、ハイポジションタイプの扇風機。PJ-B2CSと同様、DCモーターと濃度7,000のプラズマクラスターイオンの発生機能を搭載している。

 PJ-B3CXHでも羽根にネイチャーウイングを採用。モデルとなったのは数千キロの海を渡る「アサギマダラ蝶」で、羽根にくびれを設けることで、羽根の外周部だけでなく、中央付近からも効率よく風が送られ、ムラが少なくなめらかな風が生み出せるという。PJ-B3CXHの羽根は7枚だが、同社では“14枚相当のやわらかい風”が作り出せるとしている。

PJ-B3CXHの羽根のモデルとなったのは、海を越えて飛ぶ「アサギマダラ蝶」従来モデルの扇風機の羽根(左)と、PJ-B3CXHに搭載される羽根の比較全体的にくびれているが、これにより羽根の外周部や中央付近から効率良く風が送れるという

 風量は32段階の細かい調節が可能。運転モードとしては、プラズマクラスターイオンを用いた「室内清浄モード」と「衣類脱臭モード」が用意される。両モードでは、風量や切タイマー、首振り角度などの運転条件があらかじめプリセットされている。

 本体サイズは370×370×1,110mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約5.5kg。イオン到達距離の目安は約5m。オン/オフタイマーは1/2/4/6時間。電源はACアダプター。リモコンも付属する。本体カラーはホワイトとブラウンが用意される。






(正藤 慶一)

2012年4月11日 15:43