家電製品ミニレビュー

ツインバード工業「ミニタワーファン EF-4938W」

~机に置けるサイズの、AC電源でパワフルなスリムファン

ツインバード工業「ミニタワーファン EF-4938W」

 蒸し暑い季節がやってきた。昨年まで職場のデスクではUSB扇風機を使ってきたが、暑がりの自分にはどうも風量が物足りない。USB給電ではパワーに限界があるのかもしれない……というわけで、パワフルなAC電源タイプで、かつデスク上で邪魔にならないという条件のもと、スリムな扇風機を探した。

 ところがこの条件に当てはまる扇風機は、探すと意外と少なかった。そんな中でこれだ! と思ったのが、ツインバード工業の「ミニタワーファン EF-4938W(以下、ミニタワーファン)」だ。

メーカーツインバード工業
製品名ミニタワーファン EF-4938W
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,705円

 ミニタワーファンは、AC電源タイプのスリムなタワーファン。本体サイズは約110×405mm(直径×高さ)とコンパクトで、本体重量は1.2kgと軽い。デスクの上に置いたり、本体上部のハンドルを握って移動させることが簡単にできる。ちなみに本体を軽量化するために、羽根にはアルミ素材を採用しているという。

 外観はシンプルで、カラーはホワイトのみ。本体前面には縦に細長い送風口を設け、背面には吸込口のスペースを広くとっている。電源コードの長さは1.2mだ。

500mlのペットボトルを2本重ねたくらいの高さがある
背面には吸込口を広く設けた
側面。シンプルな円柱型だ
ハンドルを持って持ち運べる

 操作はシンプルで、本体上面の運転ボタンと「スイングボタン」の2つのボタンで行なう。運転ボタンでは電源ONと風量の選択、スイングボタンでは40度の首振り機能をONにできる。

 風量は、「強/弱」2段階から選べる。さっそく試してみると、風量は「弱」でも十分涼しい。「強」にするとやや強すぎるようにも感じられる。それだけパワフルなのだ。なお「強」時の消費電力は20W。回転数は2,400rpmとなっている。

操作ボタンは運転ボタンと「スイングボタン」の2つだけ
電源コードの長さは1.2m
底面には滑り止めがついている
デスクの脇に設置。置き場所をとらない

 置き場所としては、デスクの脇に置くのがベスト。直径10cmほどしかスペースをとらず、全然邪魔にならないので、十分に実用的だ。送風口は縦に20cm開いており、「弱」運転ではおだやかな風が広がる。さらに40度の首振り機能をONにすれば、まんべんなく風を届けてくれる。

 また、パソコンのデュアルモニターの隙間から風を送るなんてこともできる。幸い、私の職場の向かいの席が空席なので、パソコンの画面の向こう側に本体を設置すれば、ちゃんと風が届く。このほかデスクの足元に置いても涼を得られた。いずれにせよ場所をとらずに設置できるので、置き場所には困らなかった。オフィスだけでなく、家庭の廊下やトイレ、洗面所などの空間にもちょうど良さそうだ。

デュアルモニターの合間に設置。パワフルなので、画面の向こう側からでも風が到達する
デスク下でも邪魔にならない

 このほか機能としてはOFFタイマーを搭載しており、運転開始後、約4時間で自動で運転が止まる。

下に本を重ねれば、振動は気にならなくなる

 気になる点といえば、振動だ。床に置いて使う分には気にならないが、デスク上だと、風量を「弱」にしても、モーターの振動がなんとなく伝わってくる。慣れれば気にならなくなるが、どうしても気になる時は、ミニタワーファンの下に本や板を敷けば解決する。見栄えは悪いが、風量がパワフルな分、こうした問題が生じてしまうことにも留意したい。

 ミニタワーファンのおかげで、暑がりには辛い季節も、オフィスで涼やかに過ごせるようになった。以前は出社直後に汗が噴出して困っていたが、ミニタワーファンをONにすれば、あっという間にクールダウンできる。よどみがちな部屋の空気も流し、以前よりも快適だ。これから真夏に備えて、皆さんもパワフルな“スポット冷房”を取り入れてみてはいかがだろうか。

小林 樹