今日から9月28日まで節電要請期間

　7月2日から政府による節電要請期間が開始された。

　今回対象となるのは、沖縄電力を除く9電力会社の管内。7月2日～9月28日の間の平日9時～20時は、数値目標のない節電を要請する。ただし、8月13日～15日は除く。

　さらに地域ごとに数値目標を伴った節電を要請する。数値目標のある節電期間は、各電力会社の気候や状況によって異なっている。

今夏の節電カレンダー

　昨年夏の節電要請は、東日本大震災で発電所が被害を受けた東北電力および東京電力管内が中心だった。しかし、今年は福島第一原発の事故を受けた原子力発電所の再稼働の遅れから、原発による発電比率が高い、北海道電力、関西電力、四国電力、九州電力の4社が中心となっている。

　関西電力と九州電力では、不足する電力が大きいため、電源周波数が同じ60Hzで相互の送電施設が整っている中部電力、北陸電力、中国電力から送電分を確保するための節電を行なう。

　なお、現在再稼働作業中の大飯原発3号機と4号機が順調に発電を再開した場合は、関西電力、中部電力、北陸電力、中国電力の4社の節電目標は見直される。

　再稼働作業が先行している3号機が安定的に稼働した場合には、関西電力が15%から10％へ、中部電力と北陸電力が5%から4%へ、中国電力が5%から3%への変更が予定されている。

　なお、北海道電力、関西電力、四国電力、九州電力の4社については、火力発電所の故障など、万一の事態に備えて、計画停電の準備もされている。

　節電の具体的な方法については、各電力会社が公開している。内容は、昨年夏と同様に、消費電力の比率が高いエアコンと照明器具などの使用を控えることが中心となっている。

【7月2日13時追記】各電力会社のリンク関係を表にまとめました。