オーエス、折りたたんで持ち運べる太陽光発電器「どこでも発電」
どこでも発電 GSN-160B |
オーエスは、折りたたみ型の太陽光発電器「どこでも発電 GSN-160B」の受注を、3月21日に開始する。価格はオープンプライスで、市場想定価格は20万円前後。
可搬型の太陽光発電装置「どこでも発電」シリーズの新製品。合計出力64Wの太陽光発電シート2枚と、付属のリチウムイオンポリマー電池を組み合わせて使用することで、ノートパソコンの長時間作業を可能とした点が特徴となる。バッテリー容量が4,500mAhのノートパソコンの場合、6時間の長時間作業が可能になるという。
太陽光発電シートは、シリーズ初の折りたたみ型を採用。シートを広げた場合のサイズは1枚当たり380×1,930×2mm(幅×奥行き×高さ)だが、折りたたむと1枚当たり380×280×35mm(同)とコンパクトにできる。重量は約5kgで、付属の収納バッグに入れて持ち運ぶこともできる。
太陽光で発電した電気を蓄えるバッテリー「XP18000」。各種ケーブルも付属する | シートは2枚。発電時は広げて使用する | 使わないときはたたんでコンパクトにできる。持ち運びできるバッグも付属する |
発電方法は、2枚のシートを広げて、ケーブルで「連結ユニット」というパーツに繋ぎ、連結ユニットとリチウムイオンポリマー電池を接続する。バッテリーにはDC19V、DC5V(USB)、DC10.5V(ウルトラモバイルパソコン)の出力端子を搭載しており、パソコンを充電しながら携帯電話の充電にも使えるという。
太陽光発電シートと連結ユニットを繋ぐケーブルは5mと長く、またシートはIP13の防水性能を備えている。同社では、アウトドアテントの屋根に広げたり、木に吊り下げたり、ベランダから提げるという使い方も提案している。
GSN-160Bの接続概念図 | 凹凸面に置いても発電できるという |
ソーラーシートの重量は1枚当たり1.3kg。太陽電池はアモルファス。パナソニックのノートパソコン用の16V電圧変換ケーブルも付属する。
同梱されるリチウムイオンポリマー電池は、日本トラストテクノロジー社の「XP18000」。本体サイズは181×110×20mm(同)で、重量は500g。電池容量は18,000mAh(3.7V)。太陽光での充電時間は約5時間で、付属のACアダプターの場合は約4時間。iPhone/iPod接続ケーブルや収納ポーチも同梱される。ノートパソコンのほか、携帯電話やラジオなどモバイル機器、アウトドアのランタンや温冷蔵庫の電源としても使える。
なおGSN-160Bは受注生産品となるため、受け渡しは受注から2カ月を要するという。
下位モデルとして、太陽光発電シートが1枚の「GSN-130B」も、同時に販売する。価格はオープンプライスで、市場想定価格は13万円前後。バッグ収納時の重量は3.7kg。
オーエスでは「どこでも発電」シリーズについて、災害への備えの重要性を訴えるとともに、“一家に一台”“事業所に一台”を合言葉に市場浸透を図っていくとしている。
(正藤 慶一)
2012年3月19日 17:41