電動アシスト自転車の売れ筋はパナソニック――GfK調査

ホームタイプで販売台数1位となった、パナソニックの電動アシスト自転車「アルフィットビビ BE-ENN63」

 GfK Japanは、2009年12月から2010年1月の期間における、全国のスーパー、ホームセンター、家電量販店での電動アシスト自転車の販売台数ランキングを発表。この結果、パナソニックサイクルテック(以下、パナソニック)の製品が、主流であるホームタイプをはじめ、全ジャンルで1位になった。


 市場全体の8割強を占める、いわゆる“ママチャリ”デザインのホームタイプでは、電源にニッケル水素電池を採用した廉価タイプの「アルフィットビビ BE-ENN63」がトップ。2位には、リチウムイオン電池採用の高機能モデル「リチウムビビ・DX BE-END63」が入るなど、パナソニックの製品が上位を占めた。GfKでは「(パナソニックの)量販店チャネルでの同社の強さを改めて印象付けた」としている。

 3位には、ブレーキや坂道の走行時に発電し、バッテリーに蓄積する「回生充電機能」を搭載した三洋電機の「エネループバイク CY-SPA226」がランクイン。豊富なカラーバリエーションのヤマハ「PAS リチウム S」は4位となっている。

 5位のブリヂストン「アンジェリーノアシスタ A26L49」は、幼児2人乗り基準に対応したモデル。価格は高めとなるが、GfKでは「客単価が比較的高い家電量販店チャネルでの販売を意識し、他社主力モデルとの差別化を図った販売戦略が奏功した結果」と評価している。

ホームタイプの販売台数ランキング。パナソニックが1位、2位を占めた

 このほかのタイプでも、パナソニック製品が1位を独占。シティタイプでは、女性向けモデル「エーガールズ BE-ENDF63」、ミニサイクルタイプでは小径モデルの「シュガードロップ BE-ENCS03」、スポーツタイプでは「ハリヤ BE-ENH67」が、それぞれ1位となっている。

 実売価格の平均では、パナソニック、ヤマハ、三洋の3社が8~9万円台。ブリヂストンは幼児2人乗りに対応したモデルが中心のため、10万円台がボリュームゾーンとなっている。宮田工業は、廉価モデルを中心に展開しているため、6万円を切っている。

シティタイプでは、女性向けの「エーガールズ」がトップミニサイクルタイプでは、豊富なラインナップでパナソニックが上位を独占。なお、2位の「エネループバイク CY-SPJ220」と、3位の「オフタイム BE-ENW07」は折り畳みが可能
価格が割高なスポーツタイプでも、パナソニックが上位となった
メーカー別の実売平均価格。ヤマハが1月期に下がっているが、新モデルへの切り替えが影響しているとのこと売り上げの約8割がホームタイプとなる



(正藤 慶一)

2010年4月7日 17:08