ブルーエア、北欧デザインの高級空気清浄機
ブルーエアの空気清浄機3機種。左から650E、450E、270E |
セールスオンデマンド株式会社は、スウェーデンの空気清浄機メーカー、ブルーエアの空気清浄機「ブルーエア 650E」を3月10日より発売する。希望小売価格は119,700円。
独自の空気清浄システム「HEPASilent(へパサイレント)テクノロジー」を搭載した空気清浄機。HEPASilentテクノロジーは、吸い込んだ空気に含まれる粒子をマイナスイオン化し、プラスに帯電したフィルターに吸着させやすくし、独自の「3ステップHEPASilentフィルター」に通すことで、ホコリや花粉、ペットの抜け毛など直径0.1μm以上の粒子を99.97%除去するというシステム。
ブルーエア 650E | 製品側面 | 操作パネルは本体側面底部付近に備えられる |
離れた場所からでも操作できるリモコンも付属する。リモコンには磁石が内蔵されていて本体に貼り付けて収納できる | 本体内部には吸い込んだ空気に含まれる粒子をマイナスイオン化するイオナイザーが搭載される。650Eでは外からイオナイザーを確認しずらいため、写真は下位機種の450Eのもの |
本体に搭載されているフィルターは、一般的な空気清浄機に多く搭載されているHEPAフィルターとは性能や構造が異なる。同社によると、従来のHEPAフィルターは、フィルターの目が細かすぎて、空気を通すためにファンやモーターを動かす必要があり、余分な電力や騒音の元となっていたという。3ステップHEPASilentフィルターでは、これらの問題を解決するために、目の荒さが異なる3種類のフィルターを内蔵する。本体に取り込まれた空気は、まず目の粗い第1層フィルターで花粉やホコリなど比較的大きな粒子を捕集、その後目の細かい第2、第3のフィルターで、細菌やウイルスといった細かい粒子を捕集する。
フィルターに段階を設けることで、余計な圧力を加えなくても、空気がフィルターを通過するため清浄スピードが速く、フィルター表面の汚れの蓄積を防ぐ効果もあるという。
さらに、空気の清浄スピードを早くするためにブルーエア 650Eでは、本体の左右に1つずつ、背面に1つ、全部で3つのフィルターを内蔵する。本体底部から吸い込んだ空気を3つのフィルターで3方向に供給するため、清浄スピードが速く、65平方m(約39畳)の1時間あたりの清浄回数は約5回で、1時間あたりの最大清浄空気供給量は約830立方mだとする。1日あたりの電気代は約13円。
実際に空気を清浄する様子。あっという間に空気が吸い込まれた |
本体内部には3つのフィルターが内蔵される | フィルターは本体上部と左右に各1つずつ内蔵される。交換は1つ約30秒で行なえるという | 本体上部 |
フィルターの内部イメージ。本体に取り込んだ空気はまず目の粗いフィルターから細かいフィルターを通る | ブルーエアでは、空気の清浄供給量と1時間当たりの清浄回数に着目して製品を開発したという | 独自のフィルター構造で省エネ性能が高く、運転音も静かだとする。またスチール製の本体は約10年の寿命だという |
フィルターの寿命は6カ月で、交換用フィルターは3つセットで10,500円。日常的な手入れは一切不要だという。本体は、プラスチック素材を一切使用せず本体の筐体もスチールを採用。そのため、本体が頑丈で約10年程度の使用に耐えられるという。
下位機種として、適用床面積が異なる「ブルーエア 450E」と「ブルーエア 270E」も同時発売する。製品の特徴は以下の表の通り。
製品名 | ブルーエア | ||
型番 | 650E | 450E | 270E |
適用床面積 | 39畳 | 21畳 | 12畳 |
1時間当たりの空気清浄回数 | 5回 | ||
1時間当たりの清浄空気供給量 | 830立方m | 475立方m | 225立方m |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 500×340×660mm | 500×275×590mm | 432×241×533mm |
重量 | 約16kg | 約15kg | 約11kg |
希望小売価格 | 119,700円 | 79,800円 | 54,600円 |
発売日 | 3月10日 |
適用床面積21畳の「ブルーエア 450E」 | 適用床面積12畳の「ブルーエア 270E」 |
ブルーエアは、スウェーデンの空気清浄機専門メーカーで、これまでに39カ国で製品を展開。特にアメリカでの評価が高く、250ドル以上の高級機市場ではシェアNo.1を誇るという。
ブルーエアは空気清浄機専門メーカーでこれまで世界39カ国で展開。特にアメリカ市場での評価が高く高級機市場ではシェアNo.1だという | 今回の日本進出の理由としてブルーエア CEOのベント・リトリ氏は昨年からの空気清浄機へのニーズの高まりを挙げた |
ブルーエア CEOのベント・リトリ氏 |
今回、初の日本進出にあたりブルーエア CEOのベント・リトリ氏は「私たちは空気清浄機だけの単一製品、単一技術でこれまで世界を相手にマーケットを広げてきました。世界第2位の空気清浄機市場として、これまでも日本進出を計画してきましたが、昨年からの市場動向を見て機は熟したと判断しました。この製品を使うことで休暇先で味わうようなフレッシュな空気を家庭やオフィスで味わうことができると信じています」と述べた。
ブルーエア インターナショナル・セールス・マネージャー ハーマン・フィルトラッド氏 |
また本体デザインについてブルーエア インターナショナル・セールス・マネージャー ハーマン・フィルトラッド氏は「IKEAやH&Mでも代表されるスウェーデンのメーカーらしい北欧風デザインを採用した」とし、「置く場所を選ばないシンプルなデザインと操作性の高さにきっと満足してもらえる」と話した。
(阿部 夏子)
2010年1月20日 00:00