富士経済、太陽電池の世界市場は2020年に10兆円規模に
富士経済は、太陽電池についての世界市場についてまとめた調査レポート「2009年版 太陽電池関連技術 市場の現状と将来展望」の販売を開始した、上下セットの価格は101,850円。この報告書では、太陽電池の世界市場の分析のほか、太陽電池に使われる部材や材料についても関連市場としてまとめられている。
太陽電池の世界市場推移。2007年、2008年は実際の数値、2009年は見込み、以降は予測数値となる |
概要によれば、太陽電池の2020年度の世界市場は10兆6,021億円となり、2008年度の2兆1,118億円と比べると、約5倍になるという。同社では、2009年度の市場は、2008年度からの世界的な景気後退やスペインでの電力買い取り制度の見直しなどにより前年割れとなる見通しとしているものの、日本を含めた各国の補助金制度の導入や太陽電池の品質向上、低価格化などが市場拡大を牽引すると見ている。
具体的な見通しとしては、2015年には太陽電池による発電コストが既存の電力と競争できるレベルになるとし、これにより先進国だけでなく新興国や開発途上国での需要も広がるとしている。2020年には更に高効率の太陽電池が開発され、10兆円規模の市場へと拡大するという。
(阿部 夏子)
2009年8月27日 17:55
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