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パナソニック、使用済み家電から銅資源再生
2025年9月9日 07:05
パナソニック くらしアプライアンス社とJX金属は、使用済み家電から回収した銅スクラップを再資源化し、再び製品に活用する循環スキームを共創する。運用開始は9月から。
パナソニックグループは、これまで家電リサイクル法における使用済み家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)から回収した銅スクラップについては、再資源化を行なってきた。しかし、再生電気銅の同社製品への再活用量は正確に把握できていなかったという。
同社はJX金属との共創により、銅スクラップ相当分の電気銅を確実かつ正確に製品へ使用することを目指す考え。
今回のスキームでは、JX金属が採用した物量管理の仕組みにより、供給されたスクラップ由来の銅量を正確に把握。第三者検証済みの管理体制のもと、処理時のロスも考慮したマスバランス方式により「パナソニック由来の銅」と見なせる100%リサイクル電気銅を生産するという。
今後はパナソニックが回収体制をさらに強化し、JX金属はリサイクル技術と管理体制の高度化を進める。両社は資源循環を共創するパートナーとして、サーキュラーエコノミーの実現に向けた活動を拡大していくとしている。
