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シャープ、初の生成AI採用ドラム洗濯機 タオル乾燥ふわふわorごわごわ選べる

ES-12X1

シャープは、プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機「ES-12X1」と「ES-12P1」を9月11日より順次発売する。価格はオープンで、市場想定価格と発売日は12X1が396,000円前後で9月11日、12P1が337,000円前後で9月18日。主な違いは乾燥方式で、12X1はより省エネなヒートポンプとサポートヒーターのハイブリッド式、12P1はヒートポンプ式。洗濯容量は12kg、乾燥容量は6kg。

上質な乾燥や省エネ、高い洗浄力などを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。ネットやAIにつながることで利便性を高めるAIoT機能の進化点として、洗濯機で初となる生成AIに対応。洗濯の悩みに生成AIが答える「COCORO HOME AI」を9月11日より開始する。

右の2台が上位モデルES-12X1、左がES-12P1

上位モデルES-12X1は、ヒートポンプとサポートヒーターの組み合わせで高い乾燥力と省エネを両立させた「ハイブリッド乾燥NEXT」。乾燥運転の開始時に温度/湿度センサーで衣類から発せられる湿気の量などから素材を見極め、乾きやすさを判別。運転中には衣類の乾き具合を細かくセンシングしながら、衣類を温めるサポートヒーターと衣類から出る湿気を除湿するヒートポンプを組み合わせ、効率的に制御する。

ハイブリッド乾燥NEXTで上質な乾燥と省エネを追求

両機種とも当社独自の生物模倣技術「ネイチャーテクノロジー」を採用した「モモンガファン」を2024年モデルに引き続き搭載。モモンガの滑空姿勢を応用したファンにより、洗濯槽内に送り込む風量を高めている。乾燥効率を上げることで省エネを実現。乾燥運転後のシワも軽減する。

モモンガファンを引き続き搭載

さらに12X1には、「タオルケアコース」(洗濯~乾燥運転2kg)を新開発。洗濯のたびにタオルの機能性が低下していくのを抑える。洗濯から乾燥の各工程でタオルの傷みを抑える制御を行ない、最後の乾燥工程では、独自のハイブリッド乾燥技術と温度/湿度センサーにより、約50℃の低温風で乾燥してパイル(タオルのループ形状の繊維)のつぶれを抑制。プラズマクラスターにより、除菌や消臭も行なう。

タオルケアコースを本体に搭載
何度も洗濯してもふわふわ感を保つという

初の生成AI対応で悩みに答える。タオルはごわごわ乾燥好きの人にも対応

生成AI技術を活用し、洗濯に関する悩みに答える新サービス「COCORO HOME AI」を提供開始。洗濯機の使い方を知りたいときのほか、コートやジャケット、浴衣の洗い方が分からないときなど、洗濯に関する悩みに生成AIが回答し、適切な方法で洗濯できる。

生成AIの新サービス「COCORO HOME AI」を採用

スマホでアプリ「COCORO HOME」から生成AIサービス「COCORO HOME AI」を開き、質問をテキストまたは音声で入力すると、取扱説明書や製品FAQなどのデータベースをもとに自然な言葉で返答。質問内容に応じて、洗濯物の種類や希望の洗い方に合わせた専用のダウンロードコースも提案する。本体に搭載していないコースは、そのままクラウドサービス「COCORO WASH」にアクセスして洗濯機本体にダウンロードでき、すぐに洗濯を始められる。

COCORO HOME AIの利用例。浴衣を洗えるコースがあるか尋ねて、実際にそのコースを洗濯機へ送信できる

洗濯機をクラウドに接続することで使えるダウンロードコースには、タオルの洗濯において、ふわふわではなくあえてごわごわにしっかり乾燥したタオルを好む人のためのメニューも新たに採用。

タオルの仕上がりを2つのコースから選べて、天日干ししたようなカラリとした仕上がりには「カラッとタオルコース」、パイルを立たせてふんわり仕上げたいときには「ふわっとタオルコース」が使える。

現在、シャープのAIoT対応洗濯機のネット接続率は30%だが、今回の生成AI採用で40~50%まで高める目標。

カラッとタオルコースも選べる

使い勝手やデザインの進化も

液体洗剤と柔軟剤の自動投入タンクの容量は、従来機の600mlから新モデルは950mlに拡大。液だれ防止機構も採用することで、タンクのお手入れが簡単になった。

自動投入タンクの容量をアップ

洗濯の独自機能「マイクロ高圧洗浄」を搭載。使用水量を抑えながら、衣類の繊維に残る洗剤成分をしっかり洗い流し、節水も実現する。

洗濯槽内にプラズマクラスターイオンを放出して衣類を除菌、消臭しながら、花粉を落としやすくする。洗濯槽内のカビ菌も抑制する。

12X1のみ「乾燥フィルター自動お掃除」機能を備えるほか、両機種ともに「乾燥ダクト自動お掃除」機能により、乾燥効率の低下を抑制。すすぎのたびに洗濯槽の裏側を清潔にする「洗濯槽自動お掃除」や「ドアパッキン自動洗浄(抗菌・防カビ加工)」機能も備えた。

ES-12X1は乾燥フィルター自動お掃除に対応

デザイン面では、インテリアに調和しやすい、シンプルでスリムな水平垂直スタイルを採用。ドアと操作部を分離した新設計で、操作部を大きく見やすくするなど、使い勝手にも配慮した。奥行きは20mm短くして設置性を向上。省資源にも配慮し、ガラスの使用率を減らすことで、廃棄時のリサイクル可能部品の構成比率が2.8ポイントアップした。

ES-12X1の本体サイズは640×719×1,120mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約80kg。洗濯~乾燥時の運転時間/消費電力量/標準使用水量は、約150分/590Wh/49L。カラーはマットホワイトとグレイングレーの2色。

ES-12P1の本体サイズは640×719×1,120mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約78kg。洗濯~乾燥時の運転時間/消費電力量/標準使用水量は、約160分/700Wh/54L。カラーはマットホワイトの1色。

運転音は洗濯時が12X1は32dB、12P1は26dB。脱水時は39dB、乾燥時は42dBで共通。

いずれもドアは左開き/右開きを用意する。

ES-12X1とES-12P1の違い