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パナソニック、設置工事・定額料金なしで手軽にスタートできる見守りシステム「スマ@ホーム」
(2015/8/26 16:49)
家電目線で開発された見守り&セーフティーシステム
パナソニックは、屋内・屋外の様子をスマートフォンで確認できるホームネットワークシステム「スマ@ホーム システム」を10月15日より発売する。無線LANと接続して使うホームユニットのほか、ホームユニットとDECT準拠方式で接続して使う「屋内カメラ」、「屋外カメラ」、「開閉センサー」、「人感センサー」から成るシステムで、1台のホームユニットに複数の機器を接続して使う。
防犯意識の高まりや、共働き世帯の増加による子供の見守りへのニーズ、高齢者の増加による親世帯の見守りへのニーズに対応して開発されたシステム。パナソニックによると、ホームセキュリティーシステムへの興味がある家庭は多いが、実際に導入している家庭は約3割程度と低く、設置費用やランニングコストの高さがハードルになっているという。
スマ@ホームは、“家電目線”で開発された製品のため、初期設定が簡単、月額使用料なし、スマートフォンと連携して手軽に使える点が特徴。具体的には、屋内や屋外に設置したカメラ、あるいはセンサーが人の動きや、音を検知すると、スマートフォンに通知が行き、カメラの動画をスマートフォンで確認できる。屋内・屋外カメラにはマイクが付いているので、双方向でのコミュニケーションも可能となっている。
実際の使用シーンとしては、外出中の母親のスマートフォンで、子供の帰宅を確認でき、その際、カメラを通じて話すことができる。また、屋内カメラには温度センサーが付いており、室温も併せて確認できるので、遠方に住む両親宅の室内が暑くなりすぎていないか確認、さらに音声で注意を促すことができる。
子供の帰宅や高齢の両親の見守りなど使用シーンは様々
各機器は単品販売とパッケージ販売を予定している。単品販売は、「ホームユニット KX-HJB1000-W」、「屋外カメラ KX-HJC100-W」、「屋内カメラ KX-HJC200-W」、「開閉センサー KX-HJS100-W」、「人感センサー KX-HJS200-W」の5機種。価格は全てオープンプライス。店頭予想価格は順に12,000円、18,000円、17,000円、4,500円、4,000円前後で、いずれも税抜。
パッケージ販売としては、ホームユニットと屋外カメラがセットになった「屋外カメラキット KX-HJC100K-W」と、ホームユニットと屋内カメラがセットになった「KX-HJC200K-W」の2つを用意。店頭予想価格は順に27,000円、26,000円前後。
いずれの機器も、センサーが検知した時あるいは、手動での映像録画となり、24時間映像を録画することはできない。カメラの映像はスマートフォンで同時に2画面まで表示でき、動画と音声はホームユニットに保存できる。なお、動画や音声を保存する際は別売りのmicroSDカードあるいは、microSDHCカードを使用する。32GBのカードを使った場合、最大240時間保存でき、カードをそのままにしておくと、上書きされる。
ホームユニットと各カメラ・センサーの接続には、デジタルコードレス電話機の標準規格であるDECT準拠方式を採用。電波干渉が少なく、見通し最大100mまで電波が届くため、様々な場所に各機器を移動して使える点が特徴。
ホームユニット1台につき、カメラは最大4台まで、センサーは最大50台まで接続可能。また、別売りの「中継アンテナ KX-FKD3」を使えばカメラやセンサーがホームユニットが離れている場合でも電波エリアを拡大できる。希望小売価格は12,000円(税抜)。
2018年にはグローバルで400億弱を目指す
パナソニック コンシューマーマーケティング ジャパン本部 本部長 中島幸男氏は、スマ@ホームについて「今後、柱となる事業の1つ」と位置づける。
「パナソニックでは、現在ネットワークカメラで約400億円を売り上げるがいずれもBtoB向けのシステムで、現状、家庭用の製品で売上はない。スマ@ホームは、家電を原点として開発された家庭用の製品。売り上げとしては、今年度で約5億、2018年には70~100億を目指す。また、今回のシステムは海外で既に導入している地域もある。日本も含めたグローバルでは2018年度400億弱を狙っている」と、具体的な数字を挙げた。
また今後の展開についてパナソニック システムネットワークス株式会社 コミュニケーションプロダクツ事業部 事業部長 南恭博氏は「今後、色々な機器をつなげていく。今回発売する人感センサーについては、2016年春に無料のアップデートを予定しており、時間や曜日の指定をできるようにするつもり」だと話した。
今回採用したDECT準拠方式については「安定性が高く、すぐに使い始められる点が魅力」としながらも、「通信方式をDECT準拠方式だけに限定するつもりはない。ケースバイケースで、Wi-Fiなどともうまく組み合わせていく」とした。