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パナソニック、無電化地域向けの太陽光独立電源パッケージをインドネシアの小学校へ納入

 パナソニック エコソリューションズ社は、新興諸国の無電化地域に向けた太陽光独立電源パッケージ「パワーサプライコンテナ」を開発した。2014年7月頃から、インドネシア カリムンジャワ島のカリムンジャワ国立第一小学校へ納入する。

 カリムンジャワ地域では、夜間はディーゼル発電機により電化が行なわれているが、日中は無電化の状態となっている。パワーサプライコンテナを導入することで、学校で使用する照明、扇風機、パソコン、プロジェクター、テレビなどに電気を供給する。小学校で授業がない時間帯に発生する余剰電力は近隣のコミュニティへ供給される。

パワーサプライコンテナ
天井に太陽電池があり、コンテナ内にバッテリーやコントロールユニットが収められている

 パワーサプライコンテナには、HIT240太陽電池が12枚搭載されており、約3kWの発電を行なう。また、鉛蓄電池を24台搭載しており、合計17.2kWhの容量を持つ。製造は、インドネシア現地法人のパナソニック・ゴーベルESが行ない、工場で製造することにより安定した品質を確保する。今後は、量産化による価格の引き下げを目指す。

 現地での設置作業は、電気工事業者でも可能なように設計されており、専門工事を不要としている。また、コンテナを利用することで、移設や増設も簡単に行なえるように設計されている。

 なお、カリムンジャワ国立第一小学校への導入は、在インドネシア日本大使館が資金協力を行なう「草の根・人間の安全保障無償資金協力」によるもので、官民連携案件となっている。

伊達 浩二