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浄水に適切な水量を知らせる蛇口直結型浄水器
(2014/2/6 16:17)
三菱レイヨン・クリンスイは、浄水に適正な水量を一目で確認できる蛇口直結型の浄水器「クリンスイ MD301」を4月上旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭想定価格は7,980円。
家庭用の蛇口直結型浄水器。水道水を浄化する際の適切な水量を知らせる「しっかり浄水サイン」を搭載した点が特徴。蛇口から出る水の流量が多いと、しっかりと浄水されないことがあるが、新製品では毎分約3L以下で浄水している場合に、液晶画面横の緑色ランプが光って知らせるため、浄水能力を最大限に引き出せるという。
浄水カートリッジには、浄水力の高い同社独自の「中空糸膜フィルター」を搭載している。中空糸膜フィルターは、0.1um以上の粒子や雑菌、赤サビなどを除去することができ、除去項目は、残留塩素や総トリハロメタン、農薬、カビ臭、鉄など計15物質。
衛生面では、汚れ防止のためUVコート加工を施し、キズや汚れがつきにくく、雑菌の繁殖を抑えるという。カラーは清潔感のあるホワイトを採用している。
本体サイズは153×70×106mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は280g。付属品として、専用カートリッジが1個付属する。使用期間の目安は約3カ月、900L分使用可能。交換のタイミングは、液晶画面の横にオレンジ色のランプが点滅して知らせる。
別売りの交換用カートリッジの価格はオープンプライス。店頭想定価格は、1個入りの「MDC01S」が3,980円、2個入りの「MDC01SW」が6,980円。
国内の水市場は震災後に拡大。クリンスイのシェアも伸びている
クリンスイシリーズは、今年で販売開始から30周年を迎える。発表会に伴い、同社の島田勝彦社長によるプレゼンテーションが行なわれた。
島田社長は、クリンスイについて「家庭の水道から出る水をきれいにして、もともとの湧水のような水を作って、みなさんに飲んでいただきたいと思っている」と思いを語った。
国内の水市場は、東日本大震災を境に拡大し続けているが、三菱レイヨン・クリンスイの2013年の売上高も、2009年比で約1.3倍に伸びている。なかでも同社の家庭用のポット型や蛇口直結型がシェアを拡大。また、医療用の水をつくる装置や、法人用の備蓄水などの用途も広げている。
今後の方針としては、グローバル展開を掲げる。島田社長は「まだ日本のほうが市場が大きいが、昨年はEU加盟国やスイス、カナダ、フィリピンに新規で参入している。海外は日本と水の事情が違うので、その土地に合うものを開発することが必要。市場開拓をしつつある段階だ」と意気込む。
会場では、先日発表されたポット型浄水器「クリンスイ CP025」のほかに、イタリアの家庭雑貨ブランドであるグッチーニ社とコラボした海外用モデル「GP001」や、クリンスイで仕込んだ日本酒「獺祭(だっさい) 純米大吟醸 磨き三割九分」が展示されていた。クリンスイ仕込みの獺祭は、三菱レイヨン・クリンスイが原宿で手掛けるカフェ「MIZUcafe」で2月中旬以降に提供される。