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ポット型、直結、炭酸水など浄水器の新モデル
(2015/2/5 15:45)
三菱レイヨン・クリンスイは、ポット型浄水器の新モデルや美容サロン向けの人工炭酸泉装置など、新製品の発表会を実施した。
ポット形浄水器の新モデルは、コンパクトで持ちやすい「クリンスイ CP012」。既に発売されており、価格はオープンプライス。店頭予想価格は3,000円前後(税抜)。
容量0.9Lのポット型浄水器。女性視点での使いやすさを追求したモデルで、重量は550g。同社のポット型浄水器の中でも最軽量を実現している。
水を冷やして飲むなら、冷蔵庫に入れやすいサイズを
三菱レイヨン・クリンスイ クリンスイ事業部長の花房 敬之氏は、CP012について次のように語った。
「日本では、欧米などとは違って水を冷やして飲む習慣があります。そうすると冷蔵庫に入れやすいサイズが良いとなり、コンパクトタイプを発売しました。従来品の大容量モデルも好評をいただいていますが、コンパクトモデルは2010年以降新しい商品を発売していなかったので、今回はブラッシュアップした製品にしようと決めました」
CP012は、2010年に発売されたCP002でユーザーから評価されている点はそのままに、給水時の利便性などの不満点を改善したという。
従来モデルでは、本体に水を注ぐときにフタの開け閉めが固くて面倒という声があった。新モデルでは、フタの部分に注水フラップを採用し、フラップを押すだけで注水口が開くのでフタを外さずに注水できる。
収納性を重視し、取っ手はなく2Lのペットボトルよりも小さいサイズを実現。取っ手がなくても持ちやすいように、本体サイドのデザイン溝をより深くした。
浄水カートリッジは従来モデル同様、中空糸膜フィルターを採用。ポリエチレン中空糸の壁面が均一で細かく、水道水中に含まれる0.1マイクロメートル以上の粒子や雑菌、赤サビを除去できる。カートリッジの上部には、活性炭とセラミックを搭載。水道水のカルキ臭や水に溶けこんだ鉛や農薬も除去する。
本体サイズは、105×105×288mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは550g。満水時は1,550g。カートリッジの交換目安時期は3カ月。カートリッジを交換する際は、別売りの「CPC5W-NW(2個入り)」を使用する。直販価格は5,400円(税込)。
丸みのあるデザインを採用した、蛇口直結型の新モデルも発売
また、蛇口直結型の新モデル「クリンスイ CSP801」を、2月20日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は10,000円前後(税抜)。
新モデルではデザインを一新し、やさしく柔らかなデザインを採用。デザインは、無印良品の「体にフィットするソファ」などを手がけた、プロダクトデザイナーの柴田文江氏が担当した。複雑な要素を整理して、料理の邪魔にならないように使いやすい形にしたという。
機能面では、蛇口から出る水が浄水に適した水量のときに、緑色のランプが光る「しっかり浄水サイン」を搭載。カートリッジの使用残量も表示し、カートリッジの交換時期にはランプがオレンジに点滅する。
浄水カートリッジは、中空糸膜フィルターを採用。カートリッジの交換目安時期は3カ月。カートリッジを交換する際は、別売りの「HGC9SW(2個入り)」を使用する。直販価格は9,288円(税込)。
美容サロン向けの炭酸泉装置「ソーダ シャワー」
このほか、美容サロン向けの人工炭酸泉装置「ソーダ シャワー」も発表。2015年4月より美容系ディーラーを通じて販売する。
ソーダ シャワーは、同社が美容市場向けに展開する新ブランド「ウォータークチュール」の第1弾製品。美容サロン向けに小型・簡便化した人工炭酸泉装置で、シャンプー台などに取り付けて使用する。従来モデルより約80%小型化し、液晶パネルからワンタッチで操作できる。
近年、美容業界では炭酸を使った機器やサービスが注目されている。実際に美容室で炭酸ヘッドスパなどの施術を受けたユーザーの評判が高いことから、同社がこれまでに培った人工炭酸泉装置に関わるノウハウを活かして開発した。
今後は、炭酸をキーワードにした家庭向けの美容製品も展開する予定だという。
三菱レイヨン・クリンスイ 代表取締役社長である池田 宏樹氏は、同社の事業展開について以下のように述べた。
「私たちは“水で世界にワクワクを”をコンセプトに、水の総合ソリューション企業を目指しています。飲み水だけでなく、人の暮らしに関わるさまざまな水に対して、価値を提供したいと思います」