東芝、幅60cmのスリムタイプ「VEGETA」

 東芝ホームアプライアンスは、本体幅60cmのスリムタイプの冷蔵庫「VEGETA(べジータ) GR-E43G」を、2012年1月上旬より発売する。価格はオープンプライス、市場想定価格は21万円前後。

 野菜の鮮度を長く保つ野菜室を備えたVEGETAシリーズの新製品。

 GR-E43Gは、5ドア片開きの冷蔵庫。定格内容積は427Lで、幅60cmとスリムなボディを採用した点が特徴。VEGETAシリーズとしては最もコンパクトなサイズとなる。

GR-E43G ブライトシャンパンGR-E43G ブライトシルバー

 冷蔵庫の中段には、野菜の鮮度を長く保つ「ピコイオンうるおい野菜室」を搭載。容量は100Lで、401~450Lクラスの冷蔵庫の中では最大容量という。

 野菜室には同社独自のイオン技術「ピコイオン」を放出する機能を備える。脱臭、エチレンガスの分解、栄養素アップなどの効果が確認されているという。「ピコイオン」を発生させるユニットは、冷却器の霜を利用する自動給水方式で、水を給水する手間がかからないという。

 このほか野菜室には、冷気を清潔に保つセラミック低温触媒も採用している。

 冷凍機能では、ベジータシリーズに共通する、下茹でせずに生野菜を冷凍できる「野菜そのまま冷凍」機能を採用している。水分含有量が多い野菜も、低温で時間をかけて冷凍することで、味わいや栄養素を損なわないという。また、ゆっくり凍らせながら水分量を減少させ、野菜のもつ味や香り、栄養をギュッと濃縮する「ドライモード」も採用している。

 ほかに、熱いままの食品を手軽に凍らせる「熱もの冷凍」機能や、「おいしさ長持ち冷凍」機能も備える。おいしさ長持ち冷凍機能では、食品への霜つき、冷凍やけを防ぐために、下段冷凍室の底面に「全面アルミプレート」を採用。全面アルミプレートと、i-ツイン冷却、霜取中の温度上昇を抑える「可変プレクールシステム」を合わせた効果により、室内の温度変化を抑えるという。

 冷却方式には、野菜の鮮度を守るため、冷蔵室と冷凍室をそれぞれ別の冷却器で冷やす「i-ツイン冷却」を採用した。i-ツイン冷却によって、冷やしすぎを防ぎながら、室内の湿度を約95%に保つとしている。 なお、上位機種に搭載されている「W-ツイン冷却」のほうが、よりきめ細かく、冷媒の流量をバルブでコントロールするという。

 衛生面では、外して洗える給水経路を採用。製氷皿と給水タンク、給水フィルターには、菌の増殖を抑制するAg抗菌加工を施し、ミネラルウォーターでも製氷できるという。

 省エネ面では、ベジータシリーズに共通する「節電モード」を搭載。食品の保存に影響のない範囲で冷蔵室と冷凍室の温度を制御し、結露防止のヒーターへの通電を減らす。これにより消費電力は、通常使用時より約1割カットする。

 本体サイズは、600×682×1,801mm(幅×奥行き×高さ)。各室の容量は冷蔵室が217L、野菜室が100L、冷凍室が110L。本体カラーはブライトシルバーとブライトシャンパン。

 このほかVEGETAシリーズで、6ドア両開きタイプの冷蔵庫「GR-E43F」も2月中旬に発売する。定格内容積は426L。価格はオープンプライス、市場想定価格は22万円前後。

GR-E43F ブライトシルバーGR-E43F ブライトシャンパン





(小林 樹)

2011年12月8日 16:48