ダイキン、エアコンの節電を支援するコントローラー「ミハリモ」

~自動で28℃設定、ピークカット効果も
ミハリモ

 ダイキン工業は、既存の家庭用エアコンの節電をサポートするコントローラー「ミハリモ」を、7月15日に発売する。販売は同社ウェブサイト「ダイキンの考えるお店」のみで、販売数は2,000台限定となる。直販価格は12,800円で、現在、予約を受け付けている。


通常は28℃設定、「ピーク時はプラス2℃」「起床時はマイナス2℃」も自動で切り替え

 家庭用エアコンと同時に使うことで、消費電力の無駄を省く節電用のコントローラー。使用方法は、家庭のエアコンを自動運転でスタートし、その後、ミハリモの運転コースを選択することで、設定温度を28℃に保ちながら、省エネ運転ができる。

ミハリモの「おすすめ」コースの運転プログラム。通常は28℃設定だが、6~12時と18~24時の間はプラス1℃、深夜はプラス2℃という設定温度になる

 ミハリモの運転コースは「おすすめ」「ピークカット」「カスタム」の3種類。おすすめコースでは、通常の設定温度は28℃だが、外気温が穏やかな夜間~明け方はプラス2℃、6~12時と18~24時の間はプラス1℃と、設定されたプログラムに沿って自動的にエアコンの温度設定をコントロールする。通常の28℃設定の運転と比べた場合、1日の消費電力量は約12%削減できるという。

 「ピークカット」コースは、ユーザーが任意に設定した時間帯だけ、通常運転からプラス2℃で運転するというもの。政府が推奨する9時~20時のピークカットに合わせた運転もできるという。時間帯は10分単位で調節できる。

 「カスタム」コースでは、任意の時間帯で、マイナス4℃からプラス4℃の温度設定ができる。たとえば、日中は28℃設定で、朝は26℃、夜から朝までは29℃、といった設定もできる。時間帯は10分単位。

ピークカットコースでは、設定された時間帯に、プラス2℃の設定温度で運転するカスタムコースは、マイナス4℃とプラス4℃の間で設定温度が調節可能。時間帯も10分単位で決められる

一度下げた設定温度は30/60分後に元へ戻る「エコ自動復帰」

設定温度が変わった際は、自動でプログラム温度に復帰する。子供が誤って温度を変えてしまった場合などに有効という

 これらのコースに併せた機能として、設定温度がプログラムされた温度から変更された場合に、一定時間で設定温度をプログラムの温度に戻す「エコ自動復帰」も搭載する。復帰のタイミングは、設定温度が変更されてから30分後または60分後。エコ自動復帰はOFFにもできる。

 同社の試算によると、このエコ自動復帰で設定温度の戻し忘れを防止することで、1日の消費電力を約13%削減できるという。

節電効果はウェブサイトで閲覧可能

 本体のモニターでは、1日の設定温度の推移が表示され、また運転効率を星マークで点数化する「節電レベル」も表示される。

 また、ミハリモに表示される8ケタの数字コードを専用サイトに入力することで、毎日の節電点数を記録したり、登録者の平均値が確認できるなど、楽しみながら節電できるという。

 本体サイズは156×138×32mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約238g。電源は単三アルカリ乾電池2本を使用する。

 ミハリモに対応するエアコンは、1997年以降に発売された、ダイキンのルームエアコンのみ。エアコンに付属のリモコンは使用できない。

 なお経産省では、電力不足に関する今夏のエネルギー対策として、住宅やビルの冷房温度を原則28℃に徹底するよう訴えている。






(正藤 慶一)

2011年6月14日 15:22