タニタ、40%小さくなった活動量計“カロリズムスマート”

本体サイズが従来より約40%小さくなったタニタの「カロリズムスマート」

 タニタは、本体サイズをコンパクトにした活動量計「カロリズムスマート」を5月1日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。店頭予想価格は8,000円前後。

 同社の活動量計「カロリズム」の新モデル。従来モデルより本体サイズを小さくし、デザインをリニューアルしたほか、機能も一部追加している。

 カロリズムは、歩行時だけでなく、家事やデスクワークなどの日常動作を含めた総消費カロリーを測定し、数値やグラフで表示する活動量計。活動量の測定には、3軸加速度センサーと独自の解析アルゴリズムを採用しており、わずかな体の動きも測定、24時間周期で、消費カロリーの変動が表示できる。

カロリズムでは、歩行時だけでなく、家事やデスクワークなどで消費されるエネルギーも計測できる1日の活動量をグラフで確認できる

 カロリズムスマートでは、従来の基本機能はそのままに、ユーザーからの要望が多かった本体サイズや装着方法を主に改善した。

 カロリズムでは、移動が伴わないデスクワークや、食器洗いなどの家事の活動も正確にカウントするため、使用時は本体を胸元に装着する必要がある。これに対し、特に女性ユーザーから、本体のサイズが気になる、衣類によっては装着が難しいなどの不満が出たという。

 カロリズムスマートでは、これらの声を踏まえ、本体サイズを従来モデルより約40%小さい29×11.8×55mm(横×奥行き×縦)とした。また、重量も従来の32gから23gへ変更した。また、本体の装着方法では本体をグリップで衣服に固定する従来の方法に加え、マグネットで衣類に固定できるマグネット式を新たに採用した。

製品本体本体裏側操作は側面に設けられたスイッチで行なう
従来のカロリズム(左)と、カロリズムスマート。比べるとサイズが大幅に小さくなっている装着方法は、従来のグリップ式、ポケットに入れるなどの方法のほかマグネット式を新たに採用本体裏にマグネットが付いている
スーツのジャケットに装着したところ写真では落下防止のためグリップも装着して状態になっている女性が装着したところ

 また、本体デザインについても大幅に変更。本体外装にアルミを採用し「高級感のある」デザインを目指したとする。本体カラーも、ブラック、ブルー、レッド、ピンク、シルバーの5色を用意する

本体カラーはブラック、シルバー、ブルー、レッド、ピンク、シルバーの5色を用意製品パッケージも高級感がある素材や色を採用したという

 機能面では、一定時間の消費カロリーが測定できる「スプリット機能」を新たに採用した。これにより、1日のうち通勤時間の消費カロリーや、家事をしている時間の消費カロリーを確認することができ、より意識的に体を動かすことができるとしている。

一定時間の消費カロリーを測定できるスプリット機能を新たに追加した通勤時や家事など日常の動作も意識して行なえるため、運動促進につながるとする

 使い勝手の面では表示項目を自分の好みで設定できる「カスタマイズ機能」、エクササイズのスタート曜日を自分で設定できる機能を新たに追加した。また、従来は過去7日間だったメモリー機能を過去14日間に延長している。

タニタ ヘルスケア事業部 商品・販売企画課 加藤 純氏

 タニタ ヘルスケア事業部 商品・販売企画課 加藤 純氏は、カロリズムスマートについて「常に胸元に装着する製品だけに、当初は内側に隠すということも考えたが、今回は見せても恥ずかしくないデザインを目指した」と話した。本体サイズを大幅に削減したことについては「設計そのものというよりも、サイズをコンパクトにすることで、見えにくくならないように苦労した。グラフや数字の見やすさに注意した」という。

数字の見やすさに苦労したというグラフ表示時




(阿部 夏子)

2010年3月31日 16:47