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充電式でもパワフルなチェンソー 独スチール

MSA 300 C-Oのエヴァンジェリストに就任したラグビー元日本代表の畠山健介さんが製品のデモを行なった。2015年のワールドカップなどで活躍した畠山さんは「初めてチェンソーを使った」とのことだが見事なチェンソーさばきを披露

ドイツ・STIHLの日本法人であるスチールは、プロフェッショナル向けバッテリーチェンソー「MSA 300 C-O」を8月1日に発売した。価格は「MSA 300 C-O 40cm 23RM Pro」が138,600円、「MSA 300 C-O 45cm 23RM Pro」が140,800円。いずれもバッテリーや充電器は別売。

STIHLは1926年にドイツで創業。1929年に世界初の2人用ガソリンチェンソーを製品化するなど、チェンソーやアウトドアのパワーツールをグローバルで展開。1971年以降はチェンソー世界販売台数第1位のブランドとなった。現在はエンジン式製品のバッテリー化を進めている。

バッテリーチェンソー MSA 300 C-O

新モデル「MSA 300 C-O」は、50㏄クラスのエンジンチェンソーのパワーと、バッテリーの使い勝手を両立させた製品としてフラッグシップモデルと位置づけ、日本国内製品のバッテリー化への切り替えを進めていく方針。

最大30m/sのチェーンスピードで、アタッチメントの使用により中木の間伐作業や枝打ち、玉切り、木材を使用した建築などの作業に利用できる。本体重量は4.5kgで、バッテリーを含めると6.5kg。モーターはECモーターで、電圧は36V。チェーンスピードは20m/s、24m/s、35m/s。

ハイパワーと低騒音/低振動を両立

大型のLEDパネルにチェンソーやチェーンブレーキの状態などの情報を表示。作業に合わせた3つの操作モードもディスプレイ上で切り替えられる。大型のロック解除ボタンにより安全性も高めた。

ディスプレイで状態を表示
操作モードは3種類

バッテリー式ならではの低騒音性と、防振システムを備え、音に敏感なエリアでも使用しやすくした。都市部の造園業や自治体での作業のニーズも満たすという。

標準装備のオイルポンプが用途に合わせてオイルを供給。タンク内のチェーンオイルレベルが低くなるとLEDで通知する。モーターを冷却する空気をろ過するエアフィルターを備え、切りくずやチリ、ホコリが内部に入るのを防ぐ。このフィルターはエアブローまたは洗浄で繰り返し使える。

冷却風用エアフィルター

別売バッテリー「AP 500 S」(66,000円)の容量は337Whで、従来のリチウムイオンバッテリーに比べて充電可能な回数が2倍、バッテリー寿命も2倍になったという。参考稼働時間はエコモードで最長44分(別売AP 500 Sバッテリー使用時)。充電時間は40分で80%、55分で100%。別売の高速充電器「AL 500」は20,350円。

MSA 300 C-Oのエヴァンジェリストを務めるラグビー元日本代表の畠山健介さん「MSA 300 C-Oのパフォーマンスを感じながら初めてチェンソーで木を切った」
スチールの中山健太郎社長「日本の林業、農業、造園業、建設業のプロを快適にしていくミッションを実現し、一般のコンシューマにもガーデニングで利用いただきたい」
エバンジェリストを務める畠山健介さんが丸太切りに挑戦!

バッテリー式のヘッジトリマーや刈払機も

バッテリー式のガーデンツール「ASシステム」新製品として「バッテリーハンディバキュームクリーナー SEA 20」や「バッテリーヘッジトリマー HSA 30」「バッテリー刈払機 FSA 30」を7月1日より発売した。価格はクリーナーとヘッジトリマーが各24,200円、刈払機が22,000円。

バッテリーハンディバキュームクリーナー SEA 20

「バッテリーハンディバキュームクリーナー SEA 20」は、屋内外で使えるパワフルさを特徴とするハンディ掃除機。付属品も豊富で、隙間ノズル、ユニバーサルノズル、延長ノズル、フレキシブルホースと、それらをまとめて持ち運べる収納バッグも付いている。

掃除後は回収コンテナを外してゴミ捨てができ、2段式のフィルターは洗って再使用できる。AS 2バッテリー付属で、連続使用時間は14分。バッテリーを含む重量は1.35kg。コンテナ容量は0.75L。

バッテリーヘッジトリマー HSA 30(写真中央)

「バッテリーヘッジトリマー HSA 30」は、庭や小規模な生け垣などの手入れができる製品。レーザーカット、ダイヤモンド研磨された硬化ブレードで正確な切断を可能にする。刃先にはブレードプロテクションを備え、壁や地面の近くで切断する際の損傷を防ぐ。

ブレードの長さは45cmで、バッテリーを含む重量は2.2kg。滑り止めの柔らかい素材でコーティングしているほか、人間工学に基づいた形状の操作ハンドル、スイッチ付きのループハンドルで操作性を高めている。AL 2バッテリー付属で、連続使用時間は50分。

バッテリー刈払機 FSA 30(写真中央)

「バッテリー刈払機 FSA 30」は、小規模な庭などの手入れを想定した製品。バッテリーを含めても2.3kgの軽さを特徴とし、芝生の端や生い茂りの刈り込みに適しているという。保護ブラケットを備え、ほかの樹木や低木の損傷を防げる。

ヘッド部分は最大52度で4段階の角度調整が可能。ベンチやブランコの下などの草刈りにも利用できる。草刈りヘッドは工具なしでも90度回転する。シャフトの長さは8段階で17cmの調整が可能。付属ブレードの切断直径は230mmで、オプションへの付け替えも工具不要で行なえる。付属バッテリーAS 2と付属ブレードでの連続使用時間は19分。