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共働き子育て世帯28%がドラム式洗濯機を所有 GfK調査

GfK Japanは主要家電製品約60分類の普及率を調査した

GfK Japanは、主要60家電の普及率と購入方法に関するインターネット調査を実施し、その結果の一部を発表した。年代やライフスタイルによって家電の普及状況が異なることが判明し、子育て世帯ではドラム式洗濯機の普及率が全体よりも10%ポイント高くなっているという。

主要家電製品の普及状況

主要な家電製品約60分類に対して所有の状況を聞いたところ、携帯電話、冷蔵庫、炊飯器、テレビ、ドライヤーなどは普及率が80%を超え、ほとんどの家庭で所有されている様子がうかがえた。

普及率50%以上の家電には、扇風機、ノートパソコン、縦型洗濯機、オーブン電子レンジ、プリンター、ルーター、電気ケトル、スティック掃除機が挙がった。スティック掃除機の普及率は50%と、キャニスター掃除機の47%を上回る結果となっている。

メインストリーム市場の中でも、普及率16~50%のアーリーマジョリティ市場では、LEDシーリングライトをはじめ、体組成計、血圧計、電動歯ブラシといった健康家電のほか、完全ワイヤレスイヤホンやタブレット端末、ドラム式洗濯機が挙がった。

普及率16%未満の初期市場には、レンズ交換式カメラ、スマートウォッチ、ロボット掃除機、スマートスピーカー、自動調理鍋など、近年話題に上がることが多い家電群が多く見られた。スマートウォッチの普及率は14%だったが、年代別でみると、18~29歳は普及率19%と2割近くまで上昇しており、若年層でより普及が進んでいる。一方、全体の普及率が6%だったサウンドバーは60代のシニア層では普及率10%と高く、年代によって普及状況が異なる様子がうかがえた。

共働き子育て世帯では家事負担が軽減できる家電が人気

年代別だけではなく、ライフスタイル別でも家電の普及状況は異なる。共働きかつ子育て世帯に注目してみると、ゲーム機やビデオカメラなど子供に関わる製品のほか、家事負担を減らす家電の導入率が全体と比べて1.5~2倍ほど高いことが分かった。

例えば、ドラム式洗濯機の全体普及率は18%だが、共働き子育て世帯では普及率28%と10%ポイント高い結果となった。およそ4家庭のうち1家庭はドラム式洗濯機を持っていることになる。

共働き子育て世帯の28%がドラム式洗濯機を所有している。画像はシャープのドラム式洗濯乾燥機「ES-S7J」

そのほか共働き子育て世帯での保有が多かった家電は、ビルトイン食洗機、ロボット掃除機、衣類乾燥機、自動調理鍋、美容家電と、家事負担の軽減やセルフケアなどの時短を叶える家電の活用が進んでいる状況と言える。