家電の相談で最も多いのはエアコン　ネットで買った海外家電トラブルも

家電製品PLセンターは、法務大臣の認証を受けた中立公正な裁判外紛争解決機関

一般財団法人 家電製品協会傘下の家電製品PLセンターは、2024年度の相談受付状況を年次報告書としてまとめ、その結果を7月2日に発表した。

家電製品PLセンターは、一般消費者等から家電製品による事故や品質、安全性などに関する相談を受け付けており、24年度の相談件数は2,089件で前年比99%。そのうち拡大損害事故相談(家電製品が原因と思われ、生命や身体、財産等への被害が生じた事故による相談)は151件で、前年比140%にのぼるという。

2024年度相談受付状況(種類別)

個別商品別では、ルームエアコンに関する相談が全体の約18%を占める370件と最も多く、前年比も110%と増加傾向にある。相談内容としては、据え付け工事や性能に関する苦情の相談が多く寄せられたという。

2024年度相談受付状況(製品別)

また、このほか近年目立ってきたのが、ネットで購入した海外製品に関しての相談とし、その多くが輸入事業者や日本代理店などを通さずに、海外事業者が直接ネットを通じ販売したもの。製品としては電気暖房機、扇風機、除湿機、加湿器などの空気調整に関する製品が多く、内容としては「PSEマークがついていない」「電圧表示が120Vとなっている」「プラグ形状が日本のものと違う」などの相談が寄せられたという。

2024年度海外製品に関する相談件数(製品別)

家電製品PLセンターは引き続き関連団体と連携を図りながら、製品事故の未然防止と再発防止に努めていくとしている。