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エアコンが突然止まった!? 故障じゃなくて「霜取り運転」かも

エアコンが突然止まった場合、故障ではなく霜取り運転の可能性がある

パナソニックは、エアコンの霜取り運転についてアンケート調査を実施し、その結果を1月12日に発表した。

はじめに霜取り運転の認知度を調べたところ、「聞いたことがあり、内容も知っている」は34%にとどまり、「聞いたことはあるが、内容は知らない」(38%)、「聞いたことはない」(29%)と、実に67%の人が霜取り運転を知らないという結果になった。

霜取り運転を知らない人は67%

また霜取り運転の内容を改めて理解した上で、これまでに霜取り運転と知らずに、冬にエアコンが突然止まっていると誤解した経験があるかたずねたところ、約4人に1人が「ある」(23%)と回答。その際に約9割が「運転」や「入」ボタンを押して、運転再開を試みた経験があるという。

約4人に1人が霜取り運転を知らずエアコンが故障したと誤解

霜取り運転とは、エアコンの室外機の霜を溶かすための機能。霜がつくとエアコンの性能が低下し暖房がきかなくなるため、霜を溶かす必要がある。屋外の温度が低く湿度が高いときに室外機に霜がつくことがあり、-7℃~5.5℃の間が一番霜がつきやすい条件になっているという。

霜取り運転中は部屋を暖めることができないため、暖房運転を一時的に停止。霜取り運転(12分前後)が終わると、エアコンは自動的に暖房運転を再開する。

霜取り運転は室外機の霜を溶かすために行なう

霜取り運転時の注意点

パナソニックは霜取り運転時の注意点として、「霜取り運転の時間を短縮するために直接霜を溶かしたくなるが、室外機に水やお湯をかけるのはNG」としている。再凍結の恐れがあるほか、熱交換器の劣化や電子部品の故障につながるという。

お湯をかけて霜を溶かすのはNG

また霜取り運転中に室外機から水や水蒸気が出ることがある。これは熱交換器から出たもので、異常ではないため気にしなくてよい。霜取り運転時のブシュー、ボコボコという音も故障ではなく、エアコン内部に入っている冷媒の流れが切り替わった時に発生する音だという。

霜取り運転の回数を減らすエアコンの使い方

同社は、霜取り運転の回数を減らすエアコンの使い方も紹介している。その方法は以下の3つ。

1.設定温度を1~2℃ほど低くする

あまりにも霜取り運転の回数が多く、頻繁にエアコンが止まってしまうという場合には、設定温度を1~2℃ほど低くするのも一つの方法。設定温度を下げると、熱交換器への負担が減り、結果霜取り運転の回数が少なくなる場合があるという。

2.室外機のまわりになるべく物を置かない

霜取り運転に限らず、室外機の周りを常にキレイにしておくことが大切とする。室外機の前には物を置かず、30cmは空けるようにする。

室外機の前を30cmは空けておく

3.霜取り運転時に暖房が継続する機能を搭載したエアコンを選ぶ

霜取り運転中にも暖房が止まらない機能が付いているエアコンもある。霜取り運転が頻繁に起き、室温が下がって困る場合は、このような機能にも注目してエアコンを選びたい。

霜取り運転中でも暖房が止まらないエアコン

パナソニックは、霜取り運転中も暖房が止まらず暖かさを保つ「エネチャージシステム」を搭載したエアコンもラインナップ。「エネチャージシステム」とは、室外機(コンプレッサー)の排熱を蓄熱し、霜取り運転に有効活用する同社の独自技術。数時間おきに何度も霜取り運転に入ってしまうような寒さが厳しい地域では、エネチャージシステム搭載のエアコンを推奨している。

エネチャージシステム搭載エアコン「エオリア Xシリーズ」