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上質なオーディオの暖かな音楽に包まれる幸せ! 京都にできたテクニクスのカフェへ行ってきました

パナソニックが京都にオープンした「Technics café KYOTO」

パナソニックが12月6日の「音の日」に合わせ、高級オーディオブランド「テクニクス」の体感拠点として京都・四条通りにオープンしたのが「Technics café KYOTO」。前日にはプレス向けのオープニングイベントが開催されました。

カジュアルに気負いなく、ここでしか体験できない上質な音の空間を目指したという、こちらのカフェの魅力をご紹介します。

文化の交流地・京都でイノベーションが生まれることを期待

テクニクスは、1965年当時の松下電器のHi-Fiオーディオブランドとして誕生。1972年に発売されたターンテーブル「SL-1200」シリーズは、2008年発売のMK6までシリーズ累計販売台数350万台を超えました。一時ブランド休止を経て、2014年に「Rediscover Music」というメッセージと共にブランドを復活させてから、来年は10年の節目を迎えます。

そんなハイエンドオーディオとDJという2つの顔を持つ、テクニクスブランドならではの体感拠点として京都・四条通り沿いに誕生したのが、「Technics café KYOTO」です。ここは、パナソニック家電のデザイン拠点「Panasonic Design Kyoto」が入居する京都四条新町ビルの1階になります。

京都駅から地下鉄でも行けますが、中央口を出たら、東本願寺の脇を通りながら真っ直ぐ歩けば30分ほどで到着するという好立地。天気のいい日なら、ゆるゆると歩いているうちに着いてしまいます。かくいう筆者も、京都駅との往復をいい気分で歩きました。

オープニングイベント当日の様子。京都・四条通り沿いで立ち寄りやすい立地
スピーカーは「SB-R1」、プリメインアンプ「SU-R1000」、ダイレクトドライブターンテーブル「SL-1000R」といったテクニクスの最上級クラス「リファレンスクラス」のシステム

「Technics café KYOTO」の内装デザインは、テクニクスのターンテーブルの愛用者でもある建築デザイナーの関祐介さんが担当。

「引き算の美学。音を邪魔せずインパクトのある空間を目指した」との説明のとおり、床の切り込みや、豆腐が崩れたような独特のテクスチャーを持つコンクリートのカウンターなど、派手さはないのに主張のある空間が印象的です。

内装デザインを手がけた建築デザイナーの関祐介さん
床の切り込みと、こだわりのテクスチャーのカウンター

テクニクスブランド事業推進室 室長の小川理子さんも登壇。

「ハイエンドオーディオの視聴室が入りにくいと感じている人にも、カジュアルに楽しんでほしい。人口当たりの学生数が日本一の京都を選んだのは、文化の交流地でイノベーションが生まれることを期待しているから。大通りに面した立地なので数多くの人にふらりと訪れてほしい」と話します。

テクニクスブランド事業推進室の小川理子室長

「良い音楽を良い音で聴く習慣がつく」――ピーター・バラカンさんの選曲によるオーディオライブも

プレス向けオープニングイベントでは、フリーのブロードキャスターとして活躍されているピーター・バラカンさんの選曲によるオーディオライブも行なわれました。「CAT POWER SINGS DYLAN:THE 1966 ROYAL ALBERT HALL CONCERT」や「VAN MORRISON MOONDANCE(ヴァン・モリソン ムーンダンス)」のレコードなど、ピーター・バラカンさんの解説の後で聴く至福の時間。

テクニクスの最上級クラス「リファレンスクラス」のシステムが再生する音楽は、高い天井の店内をふんわりと包み込むようで、「音楽ってこんな心と体を揺さぶるものなんだ」と感動で涙ぐみたくなるほど。音楽の専門家でないので、伝える言葉が少なくて申し訳ないくらいです。

ピーター・バラカンさんが「こんなハイエンドオーディオは簡単には買えないかもしれないけれど、良い音楽を良い音で聴く習慣がつく。それがとても大切なことなのです」と話していたのが心に残りました。

ピーター・バラカンさんの選曲によるオーディオライブも開催された

プレイリストも手掛けているプロデューサーの立川直樹さんは、ムービーで登場しましたが、「幸せなレコードの伝道師でありたい。テクニクスのハイエンドオーディオで聴くレコードは、これまで100回以上聴いていたのに、今までのレコードは何だったのだろうと思わせるほど。本当にここに本人が降り立って歌っているようだ」とコメント。その言葉どおりの音楽空間で、本当に幸せなひとときとなりました。

プロデューサーの立川直樹さん

小川珈琲のオリジナルカフェメニューをパナソニックの調理家電「ビストロ」で調理

カフェメニューは、小川珈琲のオリジナルメニューをパナソニックの調理家電「Bistro」(スチームオーブンレンジ、オーブントースター)で調理して提供するほか、黄桜のクラフトビールなども用意されています。

年末年始以外は日~木曜日は11時~20時、金・土曜は11時~22時の営業。最近は家電メーカーがポップアップでカフェなどを開くことはよくありますが、常設店というのがうれしいですよね。

カフェメニューを注文できるカウンターの上の棚にはずらりとアナログレコードが並ぶ

プレイリストの音楽が朝から晩までずっと流れているだけでなく、オーディオライブや、DJターンテーブルの世界的定番モデルである「SL-1200MK7」を使ったDJシステムによるDJイベントがそれぞれ月に1~2回開催されるそうです。

日ごろ、音楽に親しんでいる人も、昔、音響機器にこだわっていたのにそれを忘れていた人も、全くの初心者も、京都に出かけたら立ち寄ってほしい場所が「Technics café KYOTO」。音楽×食×アートが織りなす、非日常空間に期待が高まります。

DJ世界最年少チャンピオン記録を保持するターンテーブリストDJ RENAさんによるDJプレイも披露された