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アクア、肉や野菜の鮮度保持に強い薄型500L冷蔵庫
2023年4月14日 12:30
アクア(AQUA)は、冷凍室や野菜室などの鮮度保持機能を高めた冷蔵庫のフラッグシップモデル「TXシリーズ」を4月19日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、マイクロオゾン除菌機能を搭載する「AQR-TXA50N」が37万円前後、同機能を搭載しない「AQR-TX51N」が33万円前後。
フレンチドア(5ドア)の冷凍冷蔵庫で、奥行きが薄い“Thin”と、同社の技術が集結したことを意味する“X”を合わせた新しいTXシリーズとして展開。国内冷蔵庫のボリュームゾーンといえる500Lクラスに投入する。野菜室は中段で、冷凍室は下の2段。「AQR-TXA50N」と「AQR-TX51N」の主な違いは、上記のマイクロオゾン除菌機能のほか、庫内のLEDや表面デザインなど。
大きな特徴は、チルドルームと野菜室、冷凍室それぞれに新しい鮮度保持機能を搭載したことや、庫内のカラーを含む新たなデザインなど。上位機のAQR-TXA50Nには、庫内の状態が外から7色の光で分かりやすい、細長のバー型LEDライトを備える。
チルドルームの温度変化を抑えて食品長持ち
新しい鮮度保持機能は、食材の価格上昇や食品ロス削減への関心の高まりなどを背景に、肉や魚、野菜などをより長持ちさせたいニーズに応える形で開発された。食材の保存において重要な「低温」と「高湿」に加え、新たに温度を一定に保つ「恒
温化」も重視したのがポイント。
「W(ダブル)間接冷却チルド」は、専用の送風口からチルドルームの上下に設置したアルミパネルに冷風を当てて冷やし、その輻射冷却を利用してチルドルームを恒温化する(温度を上下しにくいように保つ)もの。食材を上下から挟み込むように冷やす。
チルドルーム内の温度変化を抑えて食材の傷みの原因となる菌の繁殖を抑え、食材に直接冷風を当てない輻射冷却により、乾燥を防ぎながら食材の鮮度を保つ。
冷蔵室の扉を開けると下の野菜室まで見渡せる「見える野菜室」を採用。庫内の見えやすさや食材の取り出しやすさを考慮した設計により、食材の見落としや使い忘れを防ぐ。
野菜室の保存スペースは上段のバスケットと下段手前の野菜ケース、下段奥のうるおいエリアの3つに分かれ、上段のバスケットには鮮度保持用ツインLEDライトを装備。トマトなど、実もの野菜の軟化や、じゃがいもの発芽を抑制するという。
野菜室の下段奥にあるうるおいエリアは、上段のバスケットと下段手前の仕切りによる半密閉構造と、専用の送風口からアルミプレートに冷気を当てて発生する輻射冷却により低温と高湿を保ち、野菜の乾燥や栄養の減少を防ぐ。
独自の「おいシールド冷凍」と、庫内の状態が光で分かるLEDステータスバー
冷凍室は容量140Lで、肉や魚などの味が落ちるのを防ぐドリップ抑制機能を持つ独自の「おいシールド冷凍」を搭載。自動霜取り運転時に発生する暖気の侵入を防ぎ、冷凍室内の温度変化を抑える。食材を霜つきから守りながら、食材のうまみや食感を損なわず保存できるという。
使い勝手の面では、奥行き667mmの薄型設計で、冷蔵室の最上段の奥まで手が届きやすいようにした。
大型のLED照明パネルが間接照明のように冷蔵室内を照らし、食材の見落としを防げるという。AQR-TXA50Nは、天面だけでなく室内の背面にも設置した「ツインパネル照明」を採用。さらに、庫内の壁の色を白ではなくグレーとし、光の演出で食材を美しく映えさせるという。
AQR-TXA50Nは、冷蔵室の扉の下側にLEDステータスバーを装備。人が冷蔵庫に50cmほどの距離まで近づくとセンサーが感知して、運転状況を7色の光で通知。半ドアや、製氷タンクの給水、節電モードなどの状況がさりげなくわかる。なお、ドアの閉め忘れなどは従来と同様に音でも通知する。LEDはオフにすることも可能。ただし、故障アラートなど一部の光はオフにならないよう設定されている。
AQR-TXA50Nのみ、冷蔵庫内を清潔に保つマイクロオゾン除菌機能を搭載。空気中の酸素から生成されたオゾンが、冷蔵庫内の浮遊菌と付着菌を除去する。ニオイのもとになる成分も分解除去して食材を守る。
左右に開くフレンチドアは、左右どちらのポケットも2Lペットボトルが入るサイズで、一升瓶も収められる。冷凍室にもLED照明を備え、取り外して清潔に使える製氷ユニットや、ワイドアイストレイを用意する。
本体カラーはAQR-TXA50Nがマットクリアブラックとマットクリアホワイト、AQR-TX51Nがクリアシルバーとクリアホワイトの各2色。
前面の扉はガラスで、AQR-TXA50Nは、指紋が付きにくく壁紙などになじむフロストガラスのマット仕上げ。AQR-TX51Nは光沢ガラスを使用している。
定格内容積は、AQR-TXA50Nが501L、AQR-TX51Nが507L。背面LEDの構造などからTX51Nの方が広くなっている。冷蔵室はTXA50Nが259L、TX51Nが265L。うちチルドルームは17Lで共通。野菜室は102L、冷凍室上段は52L、冷凍室下段は88Lで2機種とも同じ。
本体サイズはいずれも700×667×1,850mm(幅×奥行き×高さ)で、重量はTXA50Nが139kg、TX51Nが138kg。年間消費電力量は、TXA50Nが276kWh/年、TX51Nが267kWh/年。
