ニュース

タニタ、床面に埋め込める体組成計。住宅建材の城東テクノと共同開発

NORNE

タニタは住宅建材メーカーの城東テクノ(Joto)と共同で、体組成計と住宅の床下点検口が一体となった「NORNE(ノルネ)」を開発。城東テクノが9月1日に発売する。住宅の新築やリフォームなどの際に工事して取り付けるもので、価格はオープンプライス。想定価格は10万円前後で、工務店などへの工事費が別途必要となる。

住宅の床下メンテナンスに必要な床下点検口と体組成計を一体化することで、フラットな床面に体組成計の機能を組み込める製品。上に乗るだけで電源が入り、体重や体脂肪を測定する。毎回体組成計を出し入れする必要がなくなり、日常の生活動線の中で手軽に健康管理に取り組めるという。

なお、体組成計が組み込まれた床下点検口は過去にも事例があるが、収納庫と一体化できるのは国内で初となる。収納庫は別売で、薄型と浅型、深型を用意する。

床下を収納スペースとしても使える。収納庫は別売

城東テクノの高気密型床下点検口は20年以上の販売実績があり、国内シェアは57%でトップ(2021年度の新築木造住宅)。同社が、体組成計で国内トップシェアのタニタと協力して実現した。製品ネーミングの由来は“乗るだけWellness”。

城東テクノの床下点検口は、荷重を面で支える独自構造。踏んでもガタつかず、たわみが生じないため、体組成計を組み込んでも正確な測定が行なえるという。

タニタは体組成計の部分を担当。計測するとき以外は床として踏まれるため、耐久性を高める必要がある。そこで、業務用の機器と同等の部品を使用するとともに設計を工夫し、体組成計としての精度や機能と、床としての安全性を両立させた。

タニタ体組成計測の中核技術である体組成計向け「タニタアルゴリズム」を採用。同アルゴリズムを異業種の外部に提供するのは今回が初めて。

計測項目は「体重」「体脂肪率」「筋肉量」「筋質点数」「内臓脂肪レベル」「推定骨量」「基礎代謝量」「体内年齢」「体水分率」「BMI」の10項目。計量範囲は最大180kg、最小表示は100g(0~100kg)/200g(100~180kg)。電源は単三形乾電池4本を使用する。

計測データはBluetooth LE通信でスマートフォンに転送し、対応アプリで管理できる。生活動線で自然に計測できることに加え、からだの経時変化を見える化して、健康管理の習慣化を促す。1台で家族など4人とゲスト1人分のデータを管理できる。

測定した体重や体脂肪などをスマホで管理

表面のカラーはホワイト。床開口寸法は606×606mm。材質は縁材と枠がPP、底蓋がABS。断熱仕様は標準型。