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ダイソン、圧倒的に使いやすくなった新ヘアスタイラー

Dyson Airwrap マルチスタイラー

ダイソンは、新設計のアタッチメントを採用したヘアスタイラー「Dyson Airwrap(エアラップ) マルチスタイラー」を、6月15日より順次販売する。価格は63,250円。

コアンダ効果で髪が自動的に巻き付くヘアスタイラー。6種類のアタッチメントが付属し、カールヘアからストレートヘアまで多彩なスタイリングができるほか、ドライヤーとしても使用できる。

コアンダ効果とは空力現象の1つで、空気が適切な速度と圧力で推進されると、側面に沿って流れ、周囲の空気を巻き込むというもの。ダイソンはこの現象をスタイリングに応用し、コアンダ気流によってさまざまなスタイリングを実現する。

6種類のアタッチメントが付属

内巻き/外巻きカーラーの付け替え不要に

今回発売するマルチスタイラーは、2018年10月に発売した「Dyson Airwrap スタイラー」の後継モデルで、コアンダ効果を活用したアタッチメントを改良。新設計のアタッチメントは、「Airwrap カーラー」「スムージングドライヤー」「スムージングブラシ」の3つ。

左から、「スムージングドライヤー」「Airwrap カーラー(30mm/40mm)」「スムージングブラシ(ソフト/ハード)」「ラウンドボリュームブラシ」

カールヘアが作れる「Airwrap カーラー」は、これまで巻く方向によってアタッチメントが異なり、内巻き用と外巻き用を付け替える必要があった。

一方新モデルでは、カーラーの内部構造を見直し、アタッチメント1つで内巻きと外巻きどちらも作れるようになった。カーラー先端のクールチップを回転することでカールの向きを切り替えられ、スタイリング中にカーラーを付け替えることなくカールやウェーブが作れる。

カールは従来通りコアンダ効果で自動で髪が巻き付く仕様。太さ30mmと40mmのカーラーが付属する。カーラーの長さも2種類あり、短いカーラーが付属する「Dyson Airwrap マルチスタイラー Complete」と、長いカーラーが付属する「Dyson Airwrap マルチスタイラー Complete Long」をラインナップ。他の付属品は共通。

左が新設計のカーラー。右が従来モデルのカーラー。内巻き用と外巻き用を付け替える必要があった
新設計のカーラー。内巻きに自動で巻き付いている
アタッチメント先端のクールチップを回転
自動で外巻きに切り替わった
カーラーの長さはショート/ロングを用意。それぞれ太さ30mmと40mmのカーラーが付属する

ドライヤー/浮き毛抑制の1台2役

「スムージングドライヤー」は、ドライヤーとして使えるアタッチメントが、浮き毛抑制モードも付いて1台2役に進化したもの。アタッチメント先端のクールチップを回転させることで、ドライヤーと浮き毛抑制モードを使い分けられる。

浮き毛抑制モードは、コアンダ効果で長い髪をアタッチメント表面に引き寄せ、短い髪を内側に隠して浮き毛を目立たなくする。髪を乾かすときは、ドライヤーモードで全体を乾かし、仕上げとして浮き毛抑制モードを使うとより効果を感じられるという。

スムージングドライヤー。ドライヤーとして使用する場合
浮き気抑制モード
先端のクールチップを回転させて切り替える
コアンダ効果で長い髪をアタッチメント表面に引き寄せ、短い髪を内側に隠して浮き毛を目立たなくする

よりストレートヘアへ導く「スムージングブラシ」

「スムージングブラシ」は、ブラシ付きドライヤーのように髪をとかしてストレートヘアにできるもの。こちらもコアンダ効果を活用しており、コアンダ気流が髪を引き寄せて整え、なめらかなストレートヘアを実現する。

従来モデルより改良し、空気が流れるスリットが2つから3つに増加。たくさんの空気を送り込め、髪を引き寄せてよりストレートヘアへ導けるようになった。スムージングブラシはソフトとハードの2種類付属。ソフトは頭皮に優しいピンがついており、ハードは毛量が多くてもしっかり髪をキャッチできる点が特徴。

ストレートヘアにできる「スムージングブラシ」
左から従来モデル、新モデル。空気が流れるスリットが2つから3つに増加し、たくさんの空気を送り込める
ソフト(左)、ハード(右)が付属

残りのアタッチメントは、丸型の「ラウンドボリュームブラシ」。ボリュームを出し、細い髪やまっすぐな髪にテンションをかけて形を整えるのに適している。

ラウンドボリュームブラシ

濡れた髪に使うことで過度な熱ダメージを防ぐ

操作部では、風量と温度を設定可能。風量は3段階、温度は2段階と冷風に切り替えられる。また電源スイッチを上部に押し続けるとその間だけ冷風になるため、スタイリング中に一時的に冷風にしたいときなどに使える。

マルチスタイラーの効果的な使い方は、スタイリング前にミストなどで髪を湿らせること。濡れた髪の水素結合が切れた状態を利用し、コアンダ効果によって髪を乾かしながらスタイリングするため、カールやストレートなどクセを付けやすいほか、過度な熱に頼らず仕上げられるといったメリットがある。

同社はヘアケア製品の開発において、髪の健康にもこだわっており、マルチスタイラーは熱ダメージを防ぎながらスタイリングできる点も特徴としている。

設定温度は公表されていないが、毎秒20回温度を測定する「インテリジェント・ヒートコントロール」により、最高温度にしても150℃は超えないという。

操作部。風量は3段階、温度は2段階と冷風に切り替えられる

150℃という温度について、ダイソン 毛髪研究所研究員 シニアプリンシパルサイエンティストのロブ・スミス氏は次のように語る。

「髪は熱に弱く、150℃を超えるとケラチンが変容し、髪の毛が弱くなりハリがなくなります。230℃を超えると髪が燃えたり溶けたりしはじめるのです」

これまでのスタイリングツールは、過度な熱で髪の水素結合を切って再結合することで新しい形にリセットしていた。一方マルチスタイラーは、濡れた髪の水素結合が切れている状態を利用し、熱と風を組み合わせることで低い温度でもスタイリングできるという。

「ダイソンが目指すのは、あらゆる髪質の人がスタイリングを楽しめることです。そのために毛髪の研究をし、髪を健康に保った状態でさまざまなスタイリングができる製品を開発しました」(スミス氏)

ダイソン 毛髪研究所研究員 シニアプリンシパルサイエンティストのロブ・スミス氏
あらゆる髪質の人がスタイリングを楽しめるよう、さまざまな毛髪で研究している

従来モデルにも新アタッチメントを装着可能

本体カラーは販路によって異なり、家電量販店やコスメセレクトショップ、ヘアサロン、公式オンラインストア、直営店、百貨店、TVショッピングなどでは、「ニッケル/コッパー」と「フューシャ/ニッケル」を購入可能。

Dyson Demo、百貨店、直営店、公式オンラインストアのみで販売するダイレクト限定モデルは、「コッパー/ニッケル」と「ダークブルー/コッパー」の2カラーを用意。

本体サイズは、カーラー装着時が397×41×47mm(幅×奥行き×高さ)。ロングカーラー装着時が、448×41×47mm(同)。いずれも消費電力は1,175W。

なお新設計のアタッチメントは、従来モデル「Dyson Airwrap スタイラー」にも装着可能。新設計のアタッチメント5種のみをセットにした「アップグレードキット」を発売予定としている。

本体カラーは販路によって異なる
新アタッチメント5種のみをセットにした「アップグレードキット」