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もし大雪になっても、エアコンのトラブルを避けるには?

室外機の周りを片付けておくことが大切

ダイキン工業は10日、大雪時のエアコントラブル回避法を紹介。同社によると、雪が降った後の対応はもちろんだが、実は積雪前のケアが重要だという。天気予報で大雪が想定されている場合は、エアコンの室外機の周囲をチェックするよう呼びかけている。

室外機の周りを片付ける

大雪が降ってもエアコン暖房を安心して使用するため、室外機の周りが物でふさがれていないか、あらかじめチェックすることをすすめている。

ベランダや軒先にある室外機の周りに雪が積もって、空気の吸い込み口、吹き出し口をふさがないよう、できるだけ周囲の周りを片付けておくのがポイント。ゴミ袋や掃除道具が立て掛けてあったり、目隠しにと植木鉢を置いていたりする場合は、あらかじめ別の場所に移動しておくよう呼びかけている。

吹き出し口、吸い込み口をふさいでいる雪を取り除く

実際に雪が積もったら、エアコン専用ブレーカーをオフにした上で、室外機の周囲の雪を取り除く。

室外機の周囲30cm程度はスペースを空けるようにし、前面だけでなく側面や背面の障害物にも注意する。このほか、室外機の上に積もった雪も、落下して吸い込み/吹き出し口をふさいでしまう可能性があるため、取り除いておく必要があるとする。

同社によると、室外機は熱を含んだ屋外の空気を吸い込み、冷たい空気を吹き出しているという。吸い込み口がふさがっていると、空気を効率的に吸い込むことができないほか、室外機から吹き出された冷たい空気を、再び吸い込んでしまう「ショートサーキット」現象を起こすという。そうなると、屋外の熱を効率良く取り込めず、部屋が暖まるまでに時間が掛かり、電気代が高くなってしまうことがあるとしている。

このほか、暖房運転時は、室外機内部の熱交換器が非常に冷たくなっていることから、空気中の水蒸気が熱交換器に結露して霜になるという。また、溶けた雪が凍って付着することもあり、これらが原因で室外機の空気の吸い込みが妨げられることがあるという。こうした状態を防ぐため、エアコンは霜を溶かす「霜取り運転」を行なう。

凍りついた室外機に熱湯や水を大量にかけると、室外機の底板に溜まった水分が凍って膨張し、ファンや室外機内部の部品を損傷させる恐れがあるため、注意が必要だとしている。

大雪が降ったあとは室外機の周りの雪を取り除こう