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コロナ禍は“隠れ疲労”が溜まりやすい? パナソニックのマッサージャーで「リフ活」してきた

「心身の上手なリフレッシュ方法」をテーマにパナソニックがセミナー開催

パナソニックは12日、「心身の上手なリフレッシュ方法」をテーマにしたメディア向けセミナーを開催。専門家によるセルフメンテナンス方法の紹介や、最新マッサージ機器などの体験会が行なわれた。

同社は、溜まった疲れを解消し、本来のパフォーマンスを取り戻す新たな生活習慣として「リフ活(リフレッシュ活動)」を提案。リフ活は何かをしながら行なう“ながらケア”ではなく、お気に入りのアイテムとともに、一人ひとりがその人にあった心地よい時間を過ごすことで心身を解放するメンテナンスタイムとしている。

最新マッサージチェアを体験。ずっと座っていたい気持ちよさ

セミナーではパナソニックのマッサージ機器「レッグリフレ EW-RA190」と「スリムプロ EP-MA61」を体験した。いすれも価格はオープンプライスで、店頭予想価格は順に57,000円前後、440,000円前後。

レッグリフレは足先から太ももまでをもみほぐすマッサージャー。両足で合計26個のエアーバッグを搭載し、各バッグを1秒単位で制御している。足全体を一度にマッサージでき、10分間のマッサージコースでは、人間の手に換算すると6人分の手でもみほぐせるという。

使用時はまずブーツ型の本体に足を入れ、太もも部分のベルトを引き上げて装着する。あとは足に合うように面ファスナーで固定するだけで、簡単に使い始められる。従来は本体を広げて足に巻き付け面ファスナーで止めていく仕様だったため、使いやすさが向上している。使わないときにブーツのように立てて置けるのも、新モデルの特徴だ。

ブーツ型の本体に足を入れる
あとは引き上げるだけで簡単に装着可能
使わないときは立てかけておける

約10分間の「おまかせ」コースを選んだが、エアーバッグが思ったよりも複雑な動きをするのに驚いた。ふくらはぎを絞り上げるような動きや、太ももを掴んでもむような動きがリアルだ。

足先には温感機能を搭載しており、これが冷え性にはありがたかった。これからの寒くなる季節にも温めながらマッサージができて、さらにリラックスできるだろう。

足全体をケアできる。足先を温めながらほぐすのが気持ちよかった……

次にスリムプロを「ちょこっと8分」コースで体験。マッサージが始まる前にもみ玉で肩の位置をセンシングし、各部位を正確にほぐせるようにするそうだ。マッサージ中は背もたれがリクライニングし、体が包み込まれるような感覚。背中は2つのもみ玉で力強くゴリゴリともみほぐされる。

足裏にはフラッグシップモデルと同じもみ玉が搭載されている。これまでマッサージチェアを使うと「気持ちいい」より「くすぐったい」が勝っていた筆者だが、エアーバッグで押さえ込みながらマッサージするからか、くすぐったさはなく素直に気持ちいいと感じた。

スリムプロは30代向けの初めてのマッサージチェアという位置付けで開発された。その名の通り幅約68cmとスリムで、マンションの玄関ドアも分解せずに通ることができるという。フラッグシップモデルの「リアルプロ EP-MA102」の技術を継承しながら、機能を絞りスリムにしたことで、これまでマッサージチェアを使ったことがない人でも使いやすいようにした。

リクライニングで包み込まれるような姿勢に。マッサージチェアに苦手意識があったが、ずっと座っていたくなるような気持ちよさだった
現在どの部位にアプローチしているかを手元のリモコンで確認できる

自覚しにくい“隠れ疲労”に注意。ケアのポイントは

セミナーにはエステやマッサージなどを行なう「リバイタライズサロン クリーム」の三島宏美氏が登壇。コロナ禍の隠れ疲労のチェック方法やセルフメンテナンスの重要性について解説した。

リバイタライズサロン クリームの三島宏美氏

三島氏によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により生活が変わったことで、“疲れ方”にも変化が生じ、肉体的疲労と心的疲労が複雑に絡み合った「複合型蓄積疲労」となっているという。具体的には外出が減ったことによる運動不足や、環境が整っていない中で在宅勤務を続けることによる姿勢の悪化などの体の疲れ、加えてウイルスに対する不安や、さまざまな制約によるストレスといった精神的な疲れだ。

また緊張や我慢をしているときは無意識で体に力が入ってしまい、肩こりや頭痛が引き起こされることがある。その一方で運動不足から筋力が低下し、やる気のなさ、だるさを感じるなど、体と心の疲れは繋がっていると指摘。これらは自覚しにくい“隠れ疲労”として体に表れているという。

三島氏は隠れ疲労の簡単なセルフチェック方法も紹介。心的疲労は鎖骨の上、肉体的疲労はふくらはぎや太ももの内側を押し、硬い部分があったり、痛みを感じたりした場合は見えない疲労が蓄積している可能性が高いという。緊張やストレスがかかっていると首や肩回りが凝り固まり硬くなるが、鎖骨の上は本来、指が第1関節まで入るくらいゆるんでいる状態がベストだという。

気付かないうちに疲れが溜まっている“隠れ疲労”
隠れ疲労のセルフチェックポイント
鎖骨は緊張やストレスなどの心的疲労が表れやすいという

上記のような隠れ疲労をケアするセルフメンテナンスにおいては「没頭タイムを持つこと」「五感をリセットする環境を作ること」が上手にケアをするために重要なポイントだとしている。

これまでは忙しい中での“ながらケア”などがトレンドだったが、心身の複雑な疲れにはケアに没頭する時間を作ることをすすめている。没頭するためには、お気に入りの香りを焚く、好きな音楽をかける、あるいはテレビなどから離れた無音の状態にするといった五感をリセットする環境を作ることが重要だという。

体の内側の状態や隠れ疲労に気づくためには、五感すべてを体に集中できる環境を整えたうえで、ストレッチやボディケアを行なう。そうすることで心身ともにリラックスし、上手にリフレッシュできるとしている。

没頭できる環境を整えることで上手にリフレッシュできるそうだ

リフレッシュしてもしきれない人が多い? パナソニック調査

パナソニックが行なったリフレッシュに関する調査では、身体のリフレッシュ方法、気持ちのリフレッシュ方法として「運動」「入浴」が共通して挙げられ、「マッサージ」も身体/気持ちのリフレッシュ方法として約3割の人が実践しているという。

また「今のリフレッシュ方法に満足しているか」との質問には67~71%の人が「まあ満足している」と回答。一方で「とても満足している」と回答した人は約1割と少ないことが明らかになった。十分にリフレッシュできない原因としては「自分の時間がない」「家族のことが気になってリフレッシュしきれない」「気持ちはリフレッシュできるが疲労感が抜けない」などの理由が挙げられた。

同社が今のリフレッシュ方法に「とても満足している」人と「まあ満足している」人を比較した結果、「リフレッシュに専念する時間を確保していること」「ひとりで取り組んでいること」「方法を吟味していること」の3点で大きな違いが見られたとする。このことから、自分に合った方法やアイテムを用いて、リフレッシュに専念する時間をとることが効果的なリフレッシュにつながるとしている。

今のリフレッシュ方法に「とても満足している」人は多くない
とても満足している人はリフレッシュに専念する時間を取っている